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沖縄在住フリーライター・編集者 みやねえ

沖縄市で商店街のコンシェルジュを担うカフェ&ゲストハウス「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」【前編】

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沖縄市で商店街のコンシェルジュを担うカフェ&ゲストハウス「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」【前編】

沖縄を拠点に活動するフリーライターみやねえ(@miya_nee3)です。

今回は、沖縄市の商店街・一番街で「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」を運営するNPOコザまち社中の担当者にインタビューした記事を前編・後編の2部作でお届けします。

 

沖縄市の街中に佇む昭和レトロな一番街というアーケードの商店街。その中にNPOコザまち社中が運営するカフェ&ゲストハウスがあります。

インバウンド事業の一環として外国人観光客の受け入れを視野に入れた商店街のコンシェルジュ的な役割を担う「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE(アーケードリゾートオキナワ ホテル アンド カフェ)」をオープンさせたキッカケやストーリーをNPOコザまち社中の担当者に伺いました。

 

商店街に観光客の流れを作る地域活性化から誕生

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE

――昔ながらのレトロな雰囲気が漂う商店街を歩いていると、突如オシャレなカフェ&ゲストハウスが現れる。初めて訪れる人なら、この新旧のギャップに驚きそうですね。

「アーケードリゾート」の意味は、アーケードをリゾートのように楽しんでほしいとの思いが込められていて、頭文字をとって通称・AROと呼んでいます。

 

――NPOコザまち社中が「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」を運営しているそうですが、オープンのキッカケは何だったのでしょうか。

NPOコザまち社中は、街づくりの中でもリノベーション事業を担当しています。その一環として、商店街インバウンド促進支援事業という国の補正予算事業を活用したプロジェクトが立ち上がり、商店街の振興組合の皆様からNPOコザまち社中が委託を受けたカタチで、もともと空き店舗だった場所を施工しました。国の補正予算から三分の二の資金を、残りの三分の一をNPOコザまち社中が負担し、商店街の皆さんにご協力いただきながら運営しています。

 

――カフェとゲストハウスをひとつの建物内で運営しようと思った決め手は、何だったのでしょうか。

国の補正予算事業ありきで考えていたので、いかに外国人観光客を呼び込めるかが焦点となりました。NPOコザまち社中が、街の中心市街地活性化協議会の事務局を担当しており、私が観光戦略委員会の一員であったこともあり、街の問題点を常に模索している中で挙がってきたのが、観光客の滞留時間が短いことでした。

 

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE

――商店街での滞留時間を長くするために、カフェとゲストハウスを運営するのがいいのではないかとの考えに行き着いたと。

例えばですが、毎年の夏、コザ運動公園陸上競技場で開催される「全島エイサー」には、1日で約30万人が訪れます。ですが、残念ながら街中までお客様が流れて来ないんです。なぜかと言えば、街中にはゲストハウスや駐車場がないから。そこで以前から、街中まで来てもらえる何かしらのスペースが必要だと話が出ていました。

 

――このカフェやゲストハウスを目当てに行くと、必然的に商店街の中を歩くことになりますね。

正式にグランドオープンしたのが、2017年5月22日。店舗の一階を交流スペースにしようと考えていて、街中のギャラリーだったり、食事のできるカフェであったり。でも本当の目的は、街中に外国人観光客の交流をもたらすための場所づくりだったんです。そして、外国人や観光客の滞留時間を長くして、商店街の中で経済の流れを作っていけたらと。

 

商店街のコンシェルジュを担うカフェ&ゲストハウス

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE

――商店街のインバウンド事業のコンセプトは、交流の場づくりと経済の流れを作ること。カフェ&ゲストハウスを運営する中でどのような施策を立てたのでしょうか。

スマイルコールという多言語対応できるコンシェルジュサービスがあるんですけれども、それを用いて商店街に来た外国人観光客に案内をかけて、カフェのフロントが一番街商店街のコンシェルジュ的な役割を担うことです。

 

――商店街のコンシェルジュ。ここに来れば、観光案内を受けられるんですね。1階のカフェは、若手のスタッフに運営を任せているそうですね。

街づくりをするには、若い経営者が増えることが大事だと思っていて、若手と一緒に取り組んで「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」の運営をスタートしました。設計は専門の建築士に依頼しましたが、内装のデザインやカフェの全体的な雰囲気づくりに若手スタッフらのアイデアを取り入れています。

 

――若手のスタッフにカフェの経営まで任せている。これを大きなチャンスと捉えると、相当なやりがいを感じていそうですね。

予算は全てNPOコザまち社中が負担していて、若い人たちのやりたいことを吸い上げて、経済的な支援をしながら半年間ほど運営してきました。

 

――ここはもともとどのような店舗だったのでしょうか。

もともとは昭和50年に建てられた古い瀬戸物屋さんで、入口の階段や大きなガラス張りの壁は当時のものです。1階と2階が瀬戸物屋の店舗、3階は持ち主の住宅で、たまたま空き店舗になっていたのをNPOコザまち社中が引き継いでリノベーションしました。

 

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE

――この空き店舗をリノベーションする際、どのような点にこだわりましたか。

全体的な設計は建築士さんにお任せしました。「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」のテーマが“アーケードをリゾートのように楽しんでほしい”だったため、居心地の良さを重視してリラックスできる木の素材や若手スタッフのアイデアを取り入れてカフェのデザインを考えていきました。

1階の入口を入ると、床にAROの文字が描かれています。外階段の壁にもデザイナーにイラストを描いてもらい、コザの街に似合う若者らしいアートな空間を提供しています。

 

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE商店街のコンシェルジュも兼ねた「Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE」を運営し、全ての発想が商店街の発展ありきで考案された地域活性化のプロジェクト。沖縄市の静かで長閑な商店街でのんびりと過ごせるカフェ&ゲストハウスです。夜になると商店街の店舗が閉まり、静まりかえった中、ところどころでポツンと営業し始める飲食店。地元の人たちが集まる一番街のディープな夜も楽しめます。

(取材・文・撮影/みやねえ @miya_nee3 )

Arcade Resort Okinawa HOTEL & CAFE

 

後編の記事は、こちらからご覧ください。

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