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沖縄在住フリーライター・編集者 みやねえ

「ブロガーがチャットボットに注目するべき理由」- 沖縄ブロガーミートアップイベントレポート

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「ブロガーがチャットボットに注目するべき理由」- 沖縄ブロガーミートアップイベントレポート

約1年間、HDDの中にひっそりと眠っていた原稿を発見してしまった。

ちょうど1年前、2016年10月16日にブロガー界隈で「超!」がつくほど有名な高知のプロブロガー・イケダハヤトさんが沖縄に来たのをキッカケに「沖縄ブロガーミートアップ Vol.2」が開催された。

その時に書いた記事を発見したのだ。

正確にいえば、イベントレポートは、沖縄移住応援Webマガジン「おきなわマグネット」へ既に掲載済。公開した記事には、沖縄のブロガー4名に白羽の矢を立てて一緒に紹介したりもした。

これはブロガーやブログをテーマにした記事である。

だから、あるひとりのスピーチを記事から省くことになってしまったのだ。

 

それは、okinawa.io 金城辰一郎さんのスピーチだった。

 

 

 

miya-nee
(みやねえ)
沖縄を拠点に活動するフリーライターのmiya-nee(みやねえ)です。

1年越しに発見した原稿は、約4,000文字。勿体ないのでどこかに掲載しようと思いながらも、1年が経過していました。

改めて1年越しに読んでも面白い原稿だったので、この度、個人ブログに掲載します。

そして、1年前の情報なのであしからず!!

okinawa.io 金城辰一郎が語る「ブロガーがチャットボットに注目するべき理由」

沖縄ブロガーミートアップ Vol.2 okinawa.io 金城辰一郎簡単に説明すると「チャットボット(Chat Bot)」とは、これからトレンドになっていくであろう、テキストや音声などの会話を自動化するプログラムのこと。例えば、LINEで「おはよう!」とメッセージを送ると、自動応答で「おはよう!」と返信するようなチャットのコミュニケーションが自動化された仕組みのことです。

金城さんが自身のブログで書いた記事、「チャットボットの普及が人工知能を強化し、よりよい未来を引き寄せる(書籍出版のお知らせ) 」で詳しく解説しています。

 

 

miya-nee (みやねえ)
この金城さん、恐ろしいほど強運に恵まれた方。チャットボットの話をブログに掲載したら書籍の依頼が舞い込み、2016年10月に書籍化。さらに書籍を発売したら今度は総務省からお呼びがかかり、官庁や大学教授など専門分野の方々が集うセミナーでチャットボットのスピーチをしたらしい

ブログで発信 👉 書籍化 👉 そして総務省!?

だいぶ話がぶっ飛びすぎですね。

さて、話を戻しましょう。

LINE上で展開する高度なチャットボットだと、約400万人が登録する日本マイクロソフト株式会社が運営する女子高生AIの「りんな 」 があり、基本的には人工知能(AI)の自動応答で返信が送られ、会話が続いていく仕組み。フジテレビの「世にも奇妙な物語」でも取り上げられたそうです。

マイクロソフトの女子高生AI りんなりんな ▶ http://www.rinna.jp/

そこで、私も個人的に登録してやってみました「りんな」を。手紙を送ってきたり、フリースタイルのラップで返してきたり、面白い切り口で展開されています。

 

さまざまなIT企業がこの「チャットボット」に投資する中、最近は特にFacebookやLINEが顕著だと話す金城さん。

アメリカのある花屋は、Facebookメッセンジャー上に自動応答で花を購入できる仕組みを取り入れました。ウォールストリートジャーナルは、企業名を入れるとリアルタイムで企業の株価を返すなど、アメリカでは既に実用化が始まっているようです。

Uber(ウーバー)Uber(ウーバー)▶ https://www.uber.com/ja-JP/

Uber(ウーバー)のアプリ ▶ iPhone用 ▶ Android用

そこで、金城さんが例に取り上げていたのが、チャット上でゲームもできるコミュニケーションサービスの「Telegram(テレグラム)」「Kik(キック)」。タクシー配車サービスの「Uber(ウーバー)」の場合、Facebookメッセンジャー上での自動応答の会話形式でタクシー手配を可能にしました。

さらには、オランダのKLM航空はチャットボットで飛行機のチケット手配を自動化したり、急な搭乗口の変更の際にチャットでお知らせが届くようになっているそうです。

 

グーグルトレンドを見ると、2015年末から注目されているチャットボット。

さまざまな企業がお客様と繋がる新しいチャネルとして、メッセージングサービスやチャットを利用し始める未来はそう遠くはないようです。

なぜこういった流れが来ているのか?

普段、皆さんが手にしているスマホ。その中で常に使い倒しているアプリは、せいぜい10個ほどではないだろうか?と金城さんが指摘。

資本力や技術力、マッチング力のあるアプリが継続して利用され、今後新しいアプリで勝負していくには厳しい現状があるようです。

 

日本で利用されている主流のSNSアプリは、Facebook、Twitter、Instagram、LINE。他アプリのダウンロード数と比較しても、メッセージングアプリは勢いがあり、チャット系アプリの利用者、そしてアクティブ率が圧倒的に増えているそうです。

海外の例を挙げると、主にアメリカやヨーロッパで利用され、Facebookが190億ドルで買収した世界で最も使われているコミュニケーションサービス「WhatsApp」、中国で最も使われている「WeChat」や楽天が買収した「Viber(バイバー) 」などがあります。

今後、チャットボットはどうなっていくのか?

音楽、ゲーム、ビデオ、ユーティリティアプリなど、さまざまな分野のアプリがある中、最も多く使われてるのがメッセージングアプリ。ならば、このアプリ内で全て完結できたら、わざわざ他のアプリに切り替える必要がなくなります。

今から新しいアプリを開発したところで、すでに使うアプリが個々に決まっているのなら、最も利用頻度の高いアプリ内で自分たちのサービスを提供できたら早いよね!?という流れが出てきています。

「チャットボット」が今後盛り上がっていくであろうといわれている要因は、利用者が増え、AIが発達していくことで、メッセージングアプリ上の会話から文脈を読み取って良きタイミングで自分のほしい情報をフレンドリーに提供してくれるところのようです。

ブロガーがチャットボットを使うべき3つの理由

沖縄ブロガーミートアップ Vol.2|okinawa.io 金城辰一郎やっとここからが本題です。

ブロガーに向けた応用編トークへと突入していきます。

 

Point.1「新しい流入チャネル」

主にブログの入口となる導線は、SNS、SEO、広告、メルマガなどですが、メッセージングアプリの会話を通して自分のブログに訪問してもらう流れが、今後来るのではないだろうかと話す金城さん。

Medley メドレーMedley(メドレー)▶ https://medley.life/

例として挙がったのが、医師たちがつくるオンライン病気事典「MEDLEY(メドレー)」がリリースしたFacebook Messenger向けの「MEDLEY症状チェッカーbot」。メッセンジャーで自分の症状などを送ると、リアルタイムでチャットの返信が送られてきて、該当する病気を調べることができるのだとか。

リクルートのフロムエー LINE公式アカウント パン田一郎リクルートのフロムエーのLINE「パン田一郎」は、登録者数が約1800万人。アルバイト求人を定期的に送ってくれて、人工知能を利用したリアルタイムの自動応答でキャラクターのパン田一郎が仕事の愚痴も聞いてくれるそうです。

 

新しいデザインやインターフェイスになると、年配者やITの苦手な方が使いこなすのは難しそうですが、「誰でも使えるチャットフォーマットなら利用しやすく、会話形式のチャットボットなら学習コストがゼロ!」と目を輝かせながら、金城さんが語っていました。

また、チャットボットの入口への導線として、BuzzFeed Japanを例にすると、各記事の下に目立つカタチで「LINEアカウントを友だちに追加」ボタンを表示しています。入口をいかに目立たせて読者と繋がるか、ダイレクトに1対1で繋がれる場を作っていく流れが出てきているようです。

 

今後は、ボットストアのようなページが多く作られ、プラットフォーム側から各チャットボットへの導線が増えていくことで、そこから自社サービスやブログなどを表示できる場所がゆくゆくは整っていくと考えらます。

アクティブユーザーに自分のブランドをアピールできる場ができれば、より流入のインパクトが大きくなるだろうと予測。

 

Point.2「読者が投げかける会話データの蓄積」

検索キーワードや読まれているコンテンツなどから、読者のニーズを読み取ってWebコンテンツ制作やメディア運営をするのが一般的ですが、LINEなどのクローズドの世界では、会話形式のリアルな意見や質問が来るので、より正確なデータを獲得できる可能性が高いそうです。

個人ブログのレベルだと、ビッグデータ獲得まではいかずとも、大企業なら今後生かせるであろう貴重なデータがリアルな会話から大量に蓄積でき、メディアやブランドの位置づけに非常に重要となってくるデータのトレンドを把握できるとのこと。

 

Point.3「新しい収益チャネルの可能性」

多くのユーザーが利用するアプリ内に、自分のブランドと会話できるプラットフォームがあれば、今までになかった収益チャネルとして確率していけるのではないかと話す金城さん。

アメリカでビジネスニュースを発信するメディアの「クオーツ(QUARTZ)」は、アプリが完全にチャットボットになっていて、アプリを開くとチャットのスレッドしか出てこず、気になるキーワードを打つことで記事をリコメンドしてくる仕組み。

このメディアの面白さは、自分たちのコンテンツだけでなく、強豪のメディア記事も紹介してくるところ。他メディアに誘導をかけてでもアプリのユーザーを増やしたいのか、メディアのチャットにユーザーが集まる時代がやって来る可能性を感じるとのことでした。

Poncho(ポンチョ)Poncho(ポンチョ)➡ http://poncho.is/

Poncho(ポンチョ)のアプリ ➡ iPhone用

アライグマのキャラクターが天気予報を教えてくれる「Poncho(ポンチョ)」は、スラング系のラフなコミュニケーションの会話が面白いらしい。

もし今後、天気予報と合わせて今日は雨だから「この傘どう?」などと、世の中のトレンド商品の紹介に結びつけて販売していったら、なお面白いマネタイズの仕組みができてどんどん可能性が広がっていくだろうとのこと。

各プラットフォームの取り組みについて

2016年9月28日、Facebook、Amazon、Alphabet(Google)、IBM、Microsoftの5社が連携して、AI(人工知能)の研究や開発に取り組むことを発表しました。大手IT企業が莫大な資産をかけて蓄積してきたビッグデータを共有していくという画期的な動きが見られる中、AIを活用したチャットボットの可能性も高まり、広がっていくと予測。

代表的なのが、Facebookメッセンジャー、Googleアシスタント、LINE、Amazonのスピーカー「Echo(日本未発売、2017年の年内中に発売予定とAmazonが発表)」内の人工知能音声アシスタントAlexa、マイクロソフトの音声アシスタント「コルタナ(Cortana)」など。

そして、Appleは「Siri」を外部の開発者向けに開放したり、iMessegeをオープンソース化したりと、「世の中を動かす大企業がこの分野に大きく投資している以上、今後は無視できない分野だし、注目すべき分野」との言葉で金城さんはトークを締めくくりました。

 

1年前とは思えないほど、新鮮に感じるトークの内容と面白さ。チャットボットに興味を持った方は、金城辰一郎さんの著書も読んでみてください。

ブログで発信したことから、書籍の出版にこぎつけ、総務省にも呼ばれてしまうとは、人生何が起こるかわかりません。ブログで発信してみるものですね!

「沖縄ブロガーミートアップ Vol.2」では、プロブロガー・イケダハヤトさんも登壇。そのトークは、こちらの記事に掲載しています。

そして最後に……

金城さん曰く、「想像以上に書くのが大変だったので、本の出版は当分いいです……」とのことでした。

 

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