
8月19日(日)、杉並区の和田堀公園で行われた高知会BBQに参加してきました。沖縄を拠点に活動するフリーライターみやねえ(@miya_nee3)です。
高知に縁のある人たちが集まる「高知会」の夏バージョン。高知産の食材をベースに屋外BBQを開催すると聞きつけ、「ツアーコンダクター時代に何度か高知に行きました…」と弱々しくも高知との縁を主張して参加させてもらいました。そして食べてきましたよ、高知産の食材を!
高知県という地域の食材を集めたBBQ。
それを東京で食べられる醍醐味。
あまりにも嬉しくて、和田堀公園のBBQ広場で目がキラキラと輝く自分がいました。
事前に食材のアナウンスがあり、食べたことがないからこそ貴重に感じるレパートリー。あくまでも「予定」とのことでしたが、これらの食材を見たらつい参加したくなるのでは。
[高知の食材(予定)]
・四万十ポーク
・はちきん地鶏
・土佐あかうし
・高知野菜
・カツオのたたき
・ジビエ(鹿肉とイノシシ肉)
・鮎の一夜干し
[高知のお酒(予定)]
・ゆずチューハイ
・ごっくん馬路村
・ダバダ火振
・無手無冠(鬼辛)
「むむむ。なんだか素敵な匂いがする…」
元JTBツアーコンダクターの直感とグルメ好きライターの嗅覚が「おいしい」を嗅ぎつけて、頭の中がお花畑状態の幸せ気分に浸り、これは行かねばとBBQに参加させてもらうことになりました。
そして、BBQの当日。
初めて訪れる「和田堀公園」の場所を確認すると、Google先生からは微妙な回答。
「永福町から徒歩15分」
「新高円寺駅からバスで8分」
どこからどう向かおうかと迷った挙げ句、丸ノ内線「新高円寺駅」からバス移動で向かってみました。
1. もう既に賑わっていたBBQ広場で、高知の食材を焼いてみた
初対面同士の参加者がわり多いかもと聞いたわりには皆さん仲睦まじく、BBQ会場で和やかに会話が盛り上がっていました。故郷をともにする人たちだから親近感が湧きやすいのか、自然の中で開放された心の伸びやかさなのか。はたまた、東京でも会おうと思えば再び会える新しい繋がりを楽しんでいたのでしょう。
「会話が弾んだのは、ただ単にお酒の力」
かもしれませんが、ほどよい気温で爽やかな風が吹く中、あっという間のアウトドアなBBQタイムでした。
せっかくなので、勉強を兼ねて自分のメモがてら高知産の食材を紹介していきます。
1. 土佐あかうし(土佐褐毛牛)
「土佐」と呼ばれる地域は、現在の高知県一体のことを指し、県内には土佐市も存在します。高知県の土佐市といえば、お遍路さんの四国八十八ヶ所霊場巡りの34番札所「種間寺」、35番札所「清滝寺」、36番札所「青龍寺」の寺院、土佐文旦の発祥の地ともいわれています。
では、「土佐あかうし」一体どんな牛なのかを見ていきましょう。
「土佐あかうし」でネット検索すると、1番上に高知県庁ホームページがヒットしたのでチェックしてみました。
「土佐あかうし」は別名「土佐褐毛牛」とも呼ばれ、和牛の品種のひとつに褐毛和種(あかげわしゅ)が挙げられます。
「土佐あかうし」とは
日本の肉用牛である和牛4品種(黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種)のうち、高知県内でしか改良されていない褐毛和種・高知系の通称。高知県内では土佐褐毛牛とも呼ばれています。
特に牛肉流通においては高知県産褐毛和種として土佐和牛「土佐あかうし」で流通しています。
「土佐あかうし」の歴史や流通など、一連の情報が掲載されています。
「土佐あかうし」の特徴
「褐毛和種」には熊本系と高知系がありますが、同じ褐毛和種である熊本系とは毛色において特徴が異なります。高知系については褐色の被毛に、目の周囲、まつげ、鼻、蹄、角先や尾っぽの先などがが黒いことが特徴であり、チャームポイントとなっています。
少しだけ博識な人になれた気分です。
「土佐あかうし」でネット検索後に画像一覧を表示すると、土佐あかうしの画像をまとめて表示できます。これはぜひお会いしたい!と思う可愛さ。いや本当にかわいいんですよ。
そんな「土佐あかうし」をいただきました。
「ウンマ!」と声が出た。
ほどよく脂がのったお肉は、見た目からして好みです。ジューシーで柔らかいお肉がおいしくておいしくて、何だかとってもお箸が進みます。
部位によっては、かなり高級な値段になる「土佐あかうし」。
そんな「土佐あかうし」だけひたすらに食べていたい。
いやいや、高知の食材まだまだあるからね。
2. 四万十味紀行の「鮎の一夜干し」
真空パックに入れた四万十紀行の「鮎の一夜干し」を発見して焼かせてもらいました。
「これ、おいしいよ」と参加者の声。
そして、袋から取り出して焼いてみます。
くわあ。もう見るからにおいしそうです。
通販サイトの「四万十ものがたり」によると、四万十川支流の水で育てた鮎を一夜干しにして、四万十に昔から伝わる伝統料理だそうです。
一夜干しにする際、ミネラル豊富な海洋深層水塩を使用し、体にもやさしい低塩(2%前後)で仕上げた薄塩仕立ての一夜干です。添加物は使用せず昔ながらの製法で仕上げていますので、鮎(あゆ)本来の風味・甘みをお楽しみいただけます。若鮎は骨が柔らかく、頭からしっぽまでまるごとお召し上がりください。
「四万十ものがたり」が自信を持ってお届けする商品です。
「鮎の一夜干し」が焼き上がりました。
もう、おいしそう!としか言葉が出てこない。食べてみると、塩で軽く下味がつき、川魚特有の臭みが全くありません。パリッと焼いた皮ごとパクリとかぶりつき、あっという間に完食。
日本最後の清流といわれた高知県の四万十川。その川で捕れた鮎を一夜干しにして真空パックで保存。賞味期限は冷凍保存で180日(製造日から換算)らしく、これならお土産として購入するのもアリですね。
3. 大川村の「はちきん地鶏」
愛媛県との県境にある大川村。始めて聞く地名なので調べてみました。
2018年11月3日(土)文化の日に大川村白滝の里で「謝肉祭」が開催されるようです。定員1,500名の「大川村特産牛のバーベキューをお腹いっぱい食べられるイベント」らしく、申し込みが10月15日まで。
何だかとっても気になります。
パックに大量に入った大川村の「はちきん地鶏」をこれから一気に焼いていきます。
「はちきん地鶏」でネット検索すると、またまた一番上に高知県庁のホームページがヒット。(高知県、力入れてるなー)
土佐はちきん地鶏とは
高知県原産の日本鶏が交配のベースであることを強調するため、地名の「土佐」に「はちきん」という土佐の女性を表現する言葉と「地鶏」を組み合わせて命名したものです。
土佐はちきん地鶏は、民間のニーズ調査の結果を踏まえ、平成14年度から当試験場が開発に着手し、高知県原産の土佐九斤(とさくきん)の雄を大シャモの雌に掛け合わせた個体(雄)と、白色プリマスロックの雌を交配して平成17年度に完成しました。
大川村「はちきん地鶏」は、「ほどよい甘みと弾む歯ごたえ」がキャチコピー。食べてみると、確かに弾力のある歯ごたえ。あまり脂っこくなかった印象です。そして、焼き方が上手!でした。
今回は焼き肉のタレにつけて食べましたが、塩を少々振ってレモン汁!なんて味付けも良さそうです。
そしてなんと、高知大川村発!焼肉のたれ「謝肉祭」200gが販売されていたのです。(スゲー)
高知大川村発!焼肉のたれ「謝肉祭」200g |
4. 高知といえば、誰もが食べたい「鰹のタタキ」
高知のグルメといえば、真っ先に思いつくのが「鰹のたたき」ではないでしょうか。私もまさにそのひとりで、高知に行くなら「鰹のたたき」を必ず食べて帰りたい。
しかし、BBQ会場では、ときすでに遅し。
「鰹のたたき」を振る舞ったところ、一瞬で消えてなくなったそうです。
えー。鰹のタタキないのおおおーーー!!!
ああ、食べたかったなあ…。
すると、鰹のタタキの女神が現れました。
「ここに、鰹のタタキありますよー」
うわあ。マジですか?
神だ、女神だ!
鰹のタタキの女神!!
そして、念願の「高知産の鰹のタタキ」をいただき、なんたる幸せ。なんたるこの達成感。今日一番に目がキラリーンと輝いていたと思います。
「鰹のたたき」に玉ねぎスライスをたっぷりのせて食べるのが好きです。「鰹のたたき」のタレにはどのようなものがあるのか。さまざまな薬味と調味料を使ったタレの作り方が、クックパッドに大量に掲載されていました。機会があったらぜひ作りたい。
調味料も高知産でした。高知では有名なようですね、マルキョー醤油さん。
参加者曰く「ここのポン酢はヤバい」とのこと。
どれだけおいしいのか気になる方は、ふるさと納税でも購入できるようです。
2. 老舗の酒蔵!栗焼酎「ダバダ火振」や高知らしい飲み物
明治26年(1893年)から、四万十川の上流で酒造りを始めた老舗の株式会社無手無冠が販売する「ダバダ火振」は、なんと栗焼酎です。四万十町の大正と十和、四万十市西土佐の地域が高知県内一の栗の産地でもあり、ブランド化した「四万十の栗」は大きなサイズの栗らしい。
日本ビール株式会社が2010年に発売したノンアルコールビール「龍馬1865」は、麦芽100%でプリン体と添加物ゼロ。東京のビール会社がなぜ「龍馬」なのかが気になったのですが、1996年に坂本龍馬ビールや明治維新12人衆ビールも発売していたようです。
「ごっくん馬路村」というドリンクは、馬路村農業協同組合が開発したゆずジュース。馬路村(うまじむら)産の柚子と馬路村を流れる安田川の清らかな水を使用したハチミツ入のソフトドリンクです。
やはり各地域の貴重な食材や珍しい飲み物の存在を知ると、味わってみたくなるものですね。高知県に旅行や出張に出掛ける機会がありましたら、ぜひお試しあれ。
穏やかな時間が流れる中、総勢50名ほどが参加した「夏の高知会BBQ」は、東京で高知産の食材を使ってBBQできる平成最後の夏でした。
杉並区の和田堀公園で高知食材BBQ!ほどよい気温で風が吹く中、高知産あかうし、鮎の一夜干し、鰹のタタキ、大川村の「はちきん地鶏」などをいただき、ノンアルビールの龍馬1865を初めて飲んだ。地域の食材でBBQする楽しさと東京で食べられる醍醐味が半端なく、今日はいいアウトドア日和でした。 pic.twitter.com/rLtdXQloRJ
— miya-nee/みやねえ@8/21-24岡山 (@miya_nee) 2018年8月19日
いやあ、おいしかったなもう。沖縄を拠点に活動するフリーライターみやねえ(@miya_nee3)でした。
それでは、また!!