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沖縄在住フリーライター・編集者 みやねえ

沖縄の学生が集うコワーキングスペース「Topothesia」を低コストで利用できる訳【前編】

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沖縄の学生が集うコワーキングスペース「Topothesia」を低コストで利用できる訳【前編】

沖縄を拠点に活動するフリーライター・みやねえ(@miya_nee3)です。

今回は、宜野湾市のコワーキングスペース「Topothesia(トポセシア)」を運営する寺地峻さんにインタビューし、オープンしたキッカケやストーリーについて取材した記事を前編・後編の2部作でお届けします。

 

Topothesia(トポセシア)寺地峻(てらち・たかし)
1986年京都府生まれ。琉球大学大学院の卒業間際に、沖縄の大学生が集う宜野湾市のコワーキングスペース「Topothesia(トポセシア)」の立ち上げ準備を始める。東京の株式会社パラドックスに新卒入社し、広告制作のディレクターやコピーライターとして活動。その後、Topothesiaをパラドックスの運営に切り替え、沖縄支社の事業責任者となり、店舗経営やイベント設計、Topothesiaを軸とした沖縄県内の企業と学生を繋ぐキャリア支援も行っている。

 

学生時代 に構想を固めた沖縄の学生向けコワーキング

Topothesia(トポセシア)沖縄本島中部の宜野湾市に、県内でも珍しい沖縄の学生たちが集うコワーキングスペースがある。場所は、琉球大学北口入口から徒歩15秒。車で10分弱の距離には沖縄国際大学もあり、学生たちにとって好立地のコワーキングだ。現在は、キャリア支援のサポートも行い、学生主催のイベントなども開催されている。

「トポセシアを立ち上げる時、ひとりひとりの学生が自己実現できるような、崇高な生き方に触れられるような場所にしていこう!という思いがあったんです」

そう語るのはコワーキングスペース「Topothesia(トポセシア)」の事業責任者でもある寺地峻さん。自身が琉球大学大学院の卒業を控えた直前に「Topothesia」の立ち上げ準備を始めた。当時は2名のメンバーとともにコンセプトや内装・外装のデザイン設計などを考え、約1年半の準備期間を経て、2013年11月、正式にオープンした。

 

Topothesia(トポセシア)準備期間中、寺地さんは大学院を卒業後、広告制作や企業ブランディングなどを手掛ける東京の株式会社パラドックスに新卒入社し、東京で広告制作やコピーライティングをこなしながら、週末だけ沖縄に飛ぶ、そんな二拠点生活をアクティブに続けていた。沖縄のメンバーと連携して「Topothesia」を自分たちの手で作り上げるためとはいえ、恐れ多い行動力である。

オープンしてから約2年半もの間、寺地さんは東京の仕事と掛け持ちで、個人事業として「Topothesia」を運営していた。その後、株式会社パラドックスにバイアウトし、現在はパラドックスの沖縄支社としても機能している。

 

パラドックス が運営するからこそ、できること

以前、このコワーキングでは学生アルバイトを雇っていたが、それを一旦リセットした。少しずつ方向性を変えて、ゆくゆくは無人の受付カウンターが機能する仕組みづくりをしていきたいと話す寺地さん。

アルバイトの人件費を削減できる分、学生インターンを採用。お客様として来店していた学生、「自らやりたい!」と声を挙げた学生など、インターンになったキッカケはさまざまだ。寺地さんが目標を掲げて、自分たちでゼロから仕事を作ってもらい、たまにパラドックスの仕事も依頼する。総合的に見ると、プロジェクトや学生主催のイベント企画など、ひと通りの流れを体験できることになる。

「最近は就活イベントも開催していて、学生たちが集まる場所で、自分たちの人脈も活かせる手段のひとつとして就活がありました。人事の人たちに来てもらい、学生たちと話をしてもらうのはいいキッカケづくりになるなと。それがたまたま就活の流れに結びついたんですよね」

2017年から積極的に就活イベントを開催し、学生のキャリア支援を行うことを軸にして、県内外の企業採用にも繋げている。

 

1日中 利用しても500円!低コストで運営する意義

Topothesia(トポセシア)「Topothesia」は、1日中利用しても学生は500円、一般は1,000円で利用できる低コストのコワーキングスペースだった。それが2017年6月以降、誰でも1日500円で利用可能になり、さらにコスパの良さを発揮している。しかもフリードリンク付きだ。

会社のバックアップがあるからなのか。低コストを維持しながら運営できる理由は何なのか、寺地さんに質問すると、こんな答えが返ってきた。

「お金の管理が面倒くさくなってきて。もうこの際、オール500円でいいや!となって(笑)。今まで試行錯誤してきて、コワーキング単体で黒字化するのは難しく、ほぼ無理じゃないかと思ってるんです。中長期的な利用者を増やす必要もあるし、特に沖縄だと所得の問題とか、場所自体にお金を払う人があまり見込めない。ならば、コワーキング以外で収益源を作れたら無料で開放しもいいのかなと」

 

Topothesia(トポセシア)コワーキングとは、オープンなスペースを共有しながら、個々人が自由に仕事できるスタイルを提供する場所。だから人が集まってくる場所でもあり、コワーキングにファンがつけば、そこに価値をのせていける。キャリア支援であれば、新卒採用という企業の課題に対して自分たちのソリューションを提供できる。

「キャリア支援に絡めて企業が資金面でサポートしてくれるようになり、売上が立ち始めたら、コワーキングの利用料は無料でも運営していけると思っています」

運営資金がなければ、営業できない。そんな「Topothesia」の課題をキャリア支援という学生と企業が互いにウィンウィンになれる方法で模索し、コワーキングを無料で利用できれば学生の利用者はさらに増えていくだろう。

(取材・文・撮影/みやねえ @miya_nee3

Topothesia(トポセシア)

 

後編の記事は、こちらからご覧ください。

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