那覇空港で食事をするタイミングは、出発便を利用するときが多いと思います。時間に余裕があるなら、ゆっくり過ごせるレストラン。1時間を切る中途半端な時間ならファストフードか、軽食屋さんか。最終手段としては、テイクアウトで機内持ち込み、飛行機の中で食事をする。
那覇空港だと、機内に持ち込む食事ならコンビニ、ファストフード、パン屋がベストでしょうか。持ち運びやすく機内でお弁当を広げやすいからです。中華料理のように、匂いがきついと周囲の目線が気になるし、汁物なんて蓋が閉まっていても斜めに持った途端、少しずつ外袋にスープが漏れ出したり、持ち運びやすさも重要ですね。
実際に食べた飲食店から「味は外さない」「食事以外でも便利」「居心地よく長居できる」などの個人的見解から選んだ、那覇空港内の飲食店(レストラン、食堂、ファストフード、パン屋さん)を更新していきます。
美味しい料理と出会ったときは、メニューも紹介していきます。
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【1階】あまり知られてない沖縄の定食屋「空港食堂」
1階到着ロビーのJAL側、端っこにひっそり位置するため、沖縄県民でも「空港食堂」の存在を知らない人が多く、タクシー運転手や空港職員が御用達の食堂になっている。だから観光客の姿はあまり見かけない。大衆食堂の味は、思いのほか家庭的で美味しい。
沖縄県内の大衆食堂が掲げるメニューのごとく、定食を中心に低価格のお食事がズラリ。
炒め物にはゴーヤーチャンプルー、フーチャンプルー、トウフチャンプルー。沖縄そばなら、ソーキそば、てびちそば、野菜そば。650円前後から、沖縄らしい定食が食べられる。親子丼、カツ丼、カツカレーなど、定食屋の定番メニューもあるから、子供連れのご家族でも食事をチョイスしやすい。
入口の券売機でチケット購入後、店内のスタッフに渡すと、出来上がり次第で【番号】を呼ばれ、カウンターまで料理を取りにいく。フードコートのようなルールは昔から変わっていない。この食堂は入れ替わりが早くさほど混雑せず、沖縄らしい定食を食べられるから、個人的に気に入っている。
■ 空港食堂
国内線ターミナル1階 JAL側の端
098-840-1140
9:00~20:00
【2階】軽食と焼き立てパンを提供する電源カフェ「スナックコートbyフウゲツ」
那覇空港国内線ターミナルの2階中央。軽食を提供する「スナックコート by フウゲツ」はサクッと立ち寄って食事をするときに利用する。座席やソファが並ぶ店内は広く、パン屋を併設しているのがポイント高い。
沖縄そばやタコライス、カツカレーにラーメン……。それなりにメニューが豊富。しかし、ここで食べたてほしいのは、パンコーナーに並ぶ「焼き立てパン」たち。惣菜パンにスイーツパン、バーガー系やサンド系もあり、もちろんテイクアウトできる。
ここをオススメする理由を書き出してみた。
・焼き立てパンを販売(パン屋を併設)
・コンセント完備(一部の座席)
・サクッと時短で食べやすい
・保安検査場と同じく2階(移動しやすい)
主にはコンセント完備の【電源カフェ】として利用する。そうそう、ビールも飲めるからパンがおつまみになった。あまり時間がないときは、パンだけテイクアウトしよう。機内に持ち込んで食事をするのも、なかなか楽しいですから。
■ スナックコートbyフウゲツ
国内線ターミナル2階 中央(ANA側)
098-857-7066
7:00~20:30
【3階】JAL側でモーニングも提供!出発時に便利な「TULLY’S COFFEE 那覇空港店」
3階出発ロビー JAL側の端にあるため、JALとジェットスターを利用する方に便利です。入口近くのエスカレーターで2階へ降りると、すぐ保安検査場の入口があり、最短距離で搭乗口まで進める。
「TULLY’S COFFEE 那覇空港店」は滞在時間の短さからさほど混雑せず、朝7時から11時までモーニングを提供している。
過去に、ドリンク付きのモーニングセットとケーキを購入後、機内に持ち込んだら、航空会社が配布するドリンクも含めて、ちょっと楽しい機内食のような「朝食セット」になった。色合いが華やか、というか……。
店内奥にはテーブル席。店内入って右側のカウンター席でコンセントを使用できる。
■ TULLY’S COFFEE 那覇空港店
国内線ターミナル3階 JAL側
098-840-1473
7:30~20:00
【3階】1度は食べてみて!沖縄限定ファストフード「A&W 空港店」
沖縄県民の間では「エンダー」という愛称で呼ばれ、沖縄限定のファストフード「A&W」のセットメニューを食べると、全体的にアメリカンで濃厚な味。その理由はアメリカ発祥のファストフード店だから。しかも、日本初のファストフード店こそが、実は「A&W」だった。
この事実、皆さんご存知だろうか。
「A&W」の歴史を遡ると、発祥はアメリカのテキサス州ヒューストン。米国人2名の手によりアメリカから沖縄へ渡り、1963年に北中城村で1号店の屋宜原店(やぎばる)をオープンした。のちにA&W沖縄の現会長・平良幸雄氏が、1号店の建築を請け負ったのをきっかけに経営権を受け継いだ。
アメリカンドリームというか、ロマンと歴史を感じるストーリー。そして「A&W」の面白さはまだまだ続く。
「A&W」では、3種類のフライドポテトを販売している。名古屋巻きのようにくるくるカールしたポテトをカーリーフライと呼び、スパイシーな味が癖になる。
そして最もお伝えしたいのが、おかわり自由のルートビア。S(190円)、R(260円)、L(310円)と3つのサイズがあり、イートインならどれを注文しても飲み放題だから、Sサイズ190円を注文すればいい。ならば、MとLはなぜ販売してるのだろう……。テイクアウト用の分類かもしれない。ただ単に、俺はジョッキで飲みたいんだよ〜!という希望を叶えてあげたのかもしれない。
初めてA&Wに訪れる人は、ルートビアをイートインするなら「Sサイズ」を注文しよう。
一部の店舗ではオープンから朝11時までモーニングセットを販売し(24H営業は朝6時〜)、定期的に期間限定メニューを引っさげて、沖縄県民の胃袋と味覚を楽しませている。テイクアウトするもよし、イートインなら窓側席から滑走路を見渡せる。
■ A&W 空港店
国内線ターミナル3階
098-857-1691
6:30~20:00
【4階】高級ファミレス「ロイヤルホスト」が那覇空港にオープン
高級ファミレスの異名をとる「ロイヤルホスト」。2021年3月19日、沖縄県内2号店として国内線ターミナル4階に「ロイヤルホスト那覇空港店」がオープン。
店内は席の間隔が広く、落ち着いた雰囲気を感じる。満席でなければ、好きな席を選べるため、4名がけの広いテーブルに案内されて、パソコンを広げて作業するには好環境だった。
あぐー豚のカツカレーを注文すると、そこそこのボリューム。
食べ応え十分な量と上品な味に、それなりに満足した記憶が残っている。沖縄県内のロイヤルホストでは、地元食材を使った沖縄らしいメニューも登場する。ロイヤルホストの料理なだけに、まずハズレはないだろう。
少し高めの金額設定だけれど、ゆっくり寛ぎたいなら、トータルバランスが整った良きレストランだと思う。
■ロイヤルホスト
国内線ターミナル4階
098-857-6873
6:30~20:30
【4階】こんなお寿司ある? 沖縄らしい寿司ネタが登場「琉球回転寿司 海來(みらい)」
国内線ターミナル4階のレストラン街。わりと端にあるため、見逃す人が多そう。沖縄食材の創作寿司が食べられる「琉球回転寿司 海來(みらい)」は店名のとおり、サクッと腹ごしらえできる回転寿司屋さん。
空港という場所柄、時短で食事を済ませて、なおかつ沖縄食材も楽しめる。利便性が高い食事処だと思う。
海ぶどうをたっぷりのせた「ちゅらさんロール」のボリュームに驚く。ゴーヤー、スパム、玉子焼きをレタスと酢飯で巻いた沖縄らしい創作寿司は、日本酒とマッチしそう。
塩で食べるゴーヤー巻きに、塩と山葵で食べる「牛肉の炙り」。その他に、A5ランク石垣牛特選霜降りの炙り(2貫)で約1,000円という贅沢な1皿もある。
一部だけメニュー変更したかもしれないが、沖縄方言でナーベーラーと呼ぶ、ヘチマのお寿司。からし菜のお寿司なんかもあったり、一般的な寿司ネタも食べられる。
お寿司が廻るカウンター席。奥のテーブル席から滑走路の景色を展望できる。沖縄食材の創作寿司が気になる方、足を運んでみてください。
■ 琉球回転寿司 海來(みらい)
国内線ターミナル4階
098-840-1636
10:30~20:00
【4階】次は国際線ターミナル!朝から営業する「ドトールコーヒーショップ 那覇空港店」
ここから国際線ターミナルのグルメを紹介しよう。
国際線ターミナル4階にある「ドトールコーヒーショップ 那覇空港店」。朝7時からオープンし、11時までモーニングを提供している。横長に広い店内だから、あまり人の視線を感じないけれど、全体的に席の間隔は狭く感じる。
コンセントの数が多く、電源カフェとしても利用できる。
1時間以上とか、長めにパソコン作業がしたいときに便利だと思う。パソコンを広げるにはテーブルが狭い席もあるため、目的によって座席を選択したい。混雑してなければ、ゆったり過ごせて居心地はいいと思う。
■ ドトールコーヒー(モーニング)
国際線ターミナル4階
098-987-0896
7:00~20:30