沖縄の最適な観光シーズンが「冬」だと知ったのは、何年前だったろう。沖縄在住フリーライター・みやねえ( @miya_nee )です。今年も1月下旬に桜が咲き始めました。沖縄本島北部の名護城公園や八重岳、世界遺産の今帰仁城跡で、日本一早い桜まつりが開催されます。
でも沖縄では「お花見」しないんですよね。
なぜならば、外が寒すぎてオリオンビールを飲んでる場合ではないから。一度だけ八重岳でお花見にチャレンジしましたが、寒すぎて無理!と思い、すぐに退散しました。
個人的には、冬場なら食べ歩きをオススメしたい。
おいしいは正義!だと思ってるのと少量多種を食べるのが好きなので、食べ歩き大好き人間です。
夏のムッとした暑さの中だと、気力、体力、食欲まで消耗するので、食べ歩くにも限界があると思うんですよ。最高気温20℃を超える沖縄の冬は、意外にも過ごしやすかったりもします。
那覇の国際通り近く「第一牧志公設市場」と「栄町市場」の周辺に気軽にサクッと立ち寄れる美味しいグルメたちがいるんです。
市場界隈のレトロな風景をフォトウォークしながら食べ歩きしたら楽しそうだなと考えていたら、約4ヶ月間前にイベントが立ち上がり、那覇の下町食べ歩きフォトウォークを9月に開催しました。(Webライティング講座「みやねえ講座」のイベント企画・第3弾!となります)
定員10名満員御礼。沖縄で開催しているWebライティング講座「みやねえ講座」のイベント企画・第3弾!沖縄カメラ女子同好会のメンバーにもヘルプいただき、那覇の第一牧志公設市場界隈で食べ歩き&フォトウォーク。これが、実に楽しかったんですよ…
イベントレポートを兼ねて、那覇のレトロな市場周辺とグルメなお店を紹介します。
長い記事は勘弁!な人もいるでしょうから、写真の枚数が多すぎるので、必要最低限の文章にとどめてます、あしからず。(それでも約5,000文字です)
目次はこちら
イベント当日!那覇の下町食べ歩きフォトウォーク
イベント当日は、那覇の国際通り沿いにある「テンブス館」横のローソン前に集合。
間違えて2名だけ牧志駅付近の「さいおんスクエア」前で待機するハプニングがあり、その後無事に合流できました。確かに「テンブス館」と「さいおんスクエア」って何となくイメージが似てるので、国際通りに通い慣れてないと間違える可能性ありますよね。
ただ、あとから気づいたのが、「さいおんスクエア」のコンビニはファミマだったなと…。少人数だと融通利くのがメリットですね。
第一牧志公設市場へ行くには、那覇の国際通りから「市場本通り」へと入り、その通りと平行して「むつみ橋通り」と「平和通り」があり、それぞれが商店街として機能しています。
今回は「むつみ橋通り」を歩いて市場周辺へと向かいます。
平和通りにある観光案内所「ゆっくる」で無料配布しているゆっくる新聞MAPはとても便利。市場界隈のグルメマップも掲載され、人数分を受け取って参加者に配布しました。
那覇の下町食べ歩きフォトウォーク
テンブス館前から徒歩2分。道幅4mほどの細道の商店街「むつみ橋通り」に入ると、立ち食い寿司や新しいグルメ店もあり、この通りは面白いものが見れるんです。
那覇の下町の商店街、レトロな風景とともに、
上を見ながら歩いていると…
何かいる!!!
世界一大きな蛾「ヨナグニサン」が飛んでます。
この通りには沖縄の生き物たちのオブジェが飾られ、上を見ながら歩いていると結構な数の生き物がいます。
マングースにヤンバルクイナ、爬虫類のサキシマカナヘビや琉球アオヘビ、逆さまにぶら下がるオリイオオコウモリや特別天然記念物のカンムリワシやヤシガニなど、普通に歩いてると全く気づきません。
初めて見ると、ややテンション上がりますよ。
ヤシガニを発見し、立ち止まって写真を撮る参加者の皆さん。奥にはカンムリワシもいます。
その後、写真撮影の時間を取りながら第一牧志公設市場の周辺をゆっくりと通過。
個々に写真撮影を楽しんでいると、参加者の1名が立ち止まりました。
ん?
七夕の飾り?
賑やかすぎる鍋の具材でした。
那覇の路地裏が、楽しすぎる。
食べ歩きの1軒目「呉屋天ぷら屋」に到着
今回の食べ歩きフォトウォークは、お店を事前にチョイスして、到着時間も打合せ済み。個性のあるおいしいグルメの中から異なるメニューのお店をピックアップして、時間調整しながら4軒を食べ歩きました。(私、元ツアーコンダクターです)
ここで注目してほしいのが、ツアー開始時間が12時であること。那覇で昼飲みできる店をチョイスしているので、機会があったらご利用ください。
揚げたてを購入してその場で頬張れる沖縄の天ぷら屋さん「呉屋天ぷら屋」。天ぷらやサーターアンダギーの金額は1個60円です。各自で食べたいものを注文して自腹で購入。今回のツアーは、無料開催なので飲食代は各自現払いです。
サーターアンダギーは、プレーン、黒糖、ごまの3種類。天ぷらは、魚とイカが人気で、沖縄らしいモズクの天ぷらもあります。
沖縄県外の人には珍しがられる「カタハラウンブー」も販売。沖縄では、結納品として使われる揚げ菓子です。
食べてみると、塩味の効いた薄い生地のパン風!?
中は空洞でぷっくりと膨れた揚げ菓子。これが結構な大きさなんです。
どれくらい大きいかというと…
ご夫婦で参加したおふたりに持ってもらいました。
小顔の女性なら、顔と同じくらいの大きさ…ですね。
オリオンビールの提灯を見上げながら、2軒目に移動。
2軒目は「ホルモン焼肉 広島家」でサムギョプサル
赤が眩しい「ホルモン焼肉 広島家」でサムギョプサルを食べました。この店の店主は広島出身。だから、店内は広島カープと赤だらけ。
今回のお目当ては、このサムギョプサルです。
まずは乾杯!2テーブルに分かれて、昼飲み入りましたー
そして、サムギョプサルが登場。
お肉が、びろーん。
長い…長い…長い。びろーん。
ほのかに微笑み、キャッキャ!と騒ぐ大人たち。
サムギョプサルが、すごい…すごい…すごい。広島家で焼肉、バンザイ!
焼いてみる…
焼いてみる。
焼いてみる!
シャッターチャンス、来ました!
シャッターチャンスだ…。
はよ、食べたい…
ハサミを使って、サムギョプサルのお肉をカットしていきます。
ひと口大に…
ひと口大にカットして…
あっ。それ小さすぎるわ。
と、特に喧嘩になることもなく、
美味しそうに頬張り始める参加者の皆さん。
ハサミでカットしたあとは、お肉を味噌ダレにつけてサンチュに包んで食べます。(唐辛子はお好みで)
参加者の皆さんは、ご満悦のようでした。
その後、少し時間が余り、第一牧志公設市場を散策することに。
沖縄の市場といえば、那覇の第一牧志公設市場が観光客には有名どころです。1階には肉屋・魚屋・惣菜屋が所狭しと並び、2階には食堂がズラリ。市場を見学したことのない方もいたので簡単に案内しました。(私、元ツアーコンダクターです)
お肉売り場では、有名な豚の顔(チラガー)。伊勢海老を抱っこする沖縄の守り神・焼き物のシーサー。サングラスをかけたハリセンボン(アバサー)を激写してきた参加者さん。
市場の屋外では、フルーツや野菜を販売し、昭和レトロな看板がやけに味がある。
海外の観光客が増えており、人、人、人。市場周辺は相変わらず賑やかでした。
3軒目の食べ歩きは、鳥刺しが最高!な「一軒目」へ
店名は「一軒目」。3軒目に訪れてすみません。この店の人気メニューは、鳥刺しとオリジナルのピザ(他にもあります)。元ピザ職人のスタッフを従業員として雇い、新たに自家製ピザをメニューに加えたそうです。
1階には、テラス席とカウンター席。2階に8名ほど入れる座敷があり、週末なのでカウンター席は満席という人気っぷり。江戸っ子的に明るい人柄の店主なので、カウンター席に座ると楽しい会話で和めそう。
熱々の2種類の自家製ピザには、マルゲリータとチーズだけのピザ(名前忘れる)。
そして、この鳥刺しが最高に美味しかったんです。
ふああああ。この店で1番人気のメニューなだけあり、鳥刺しを食べるために「一軒目」に月1で通いたいくらい。
2階の座敷席と1階のテラスに分かれて座ったメンバーたち。やはり、鳥刺しが大好評だったようです。
ラストは、「パラソル通り」と「えびす通り」を通過して4軒目のお店へ。
パラソル通りのテーブルがカワイイ。市場や商店街で働く人々や観光客の休憩場所。この周辺は屋根付きのアーケードですが、パラソル通りだけは屋根がない。
だから、パラソルを差してるんですかね…(憶測)
パラソル通りにある「まちとヒトをつなぐ『みんなのほんだな』」は、無人で営業中。初めて通りすがる人たちは、この本棚何だろう?と一瞬思うはず。
不要な本を持参して、本棚に並んだ書籍の中から好きな本と自由に交換できるのです。
パラソルの席で本を読むもよし、古本を持ってきて交換するもよし、人や地域への優しさから生まれた本が自動的に循環していく仕組み。それが、「みんなのほんだな」だったのです。
ちょっと利用してみたいと思いませんか。
パラソル通りの先は、ある地点から通りの名前が変わり、「えびす通り」になります。
パラソル通りとえびす通りの境界線にある店が、台湾のお茶が飲める台湾茶屋。
食事もできるのか確認すると、スイーツはあるけれど食事は提供してないとのこと。この中国風の店構えがとても気になる。かなーり気になるので、いつか行こうと思います。
異国情緒が漂う路地裏の空間は、カメラ好きにめちゃハマりそう。写真撮影の練習にも打ってつけだけど、被写体が多すぎて構図に迷いそうだし、初めて歩くと道にも迷う。
でも、Google先生さえいれば迷子は解決できるので、スマホの充電必須で那覇の市場界隈、昭和レトロな風景の撮影を楽しんでください。
ラストの4軒目は、大阪料理の「やすべえ」
大阪料理といえば、お好み焼きやたこ焼きやが有名ですが、この店では、関西風おでんをメインに豚平焼きやねぎ焼きなど、大阪出身の店主が大阪料理を振る舞ってくれます。
各100円の関西風おでんは人気のメニュー。だし巻き卵や牛すじだし巻、キムチ焼きそばにおでんのアゴ出汁を使い、「うちの売りは、やっぱりおでんですね。笑」と店主。
この店だけは、皆でごちゃ混ぜに料理を注文してみたら、個人会計が大変なことになっていた。そして、参加者同士がほぼ全員初対面にしては盛り上がった飲み会と化す。
ああ、大吟醸入っちゃったかあ。
全員がひとつのテーブルに座れたので、ラストはカメラ好きのオフ会のようになり、お腹は満腹、酔いもほどよいところで那覇の下町フォトウォークは無事に終了しました。
那覇の下町、レトロな市場界隈で
路地裏で迷子になりながら、食べ歩き。
ついでに昼飲みもできるし、フォトウォークも楽しい。
ぜひ、ご散策あれ。