元ツアーコンダクターで沖縄を拠点に活動するフリーライターみやねえ( @miya_nee )です。
久しぶりに大阪へ行くことになり、出発の1ヶ月前に「沖縄発、大阪着」の航空券を予約しようと、ANA、JAL、LCCのPeach(ピーチ)やJetStar(ジェットスター)……と各航空会社をチェックしていたら、SKYMARK(スカイマーク)の公式サイトを見て目が点になりました。
スカイマークで沖縄の那覇空港から関西へ行くには「神戸空港」しか飛行機が飛んでいない。大阪行きないの!?と驚いたが、よく見ると那覇⇔神戸便の料金が「いま得」なら片道6,000円代(日によっては5,000円代もアリ)と異様に安い。
「何これ。どういうこと?」
そこで、それぞれの空港から大阪駅・梅田駅までの移動時間を調べて比較してみました。
●神戸空港→大阪・梅田駅:電車で約1時間。
●関西国際空港→大阪・梅田駅:電車で約1時間。
●大阪国際空港(伊丹空港)→大阪駅・梅田駅:電車で約30分。
「大阪だと、やはり伊丹空港が一番近いのか」
しかし、大阪国際空港(伊丹空港)は、格安航空会社のLCCが乗り入れておらず、JALかANAを利用するので時期によってはチケット代が割高になります。
「神戸便は、安くて便利ってこと?」
しかも、神戸空港から繁華街の三宮駅までポートライナーで18分。あっという間に神戸市内の中心地まで行けるのです。
「神戸便でインして、神戸市内に1泊する?」
そんな妄想が膨らみ、神戸観光と神戸グルメ、ゲストハウスや温泉などをネット検索していたらネットサーフィンにハマる。神戸市内の規模感や神戸グルメを把握して「まずいぞ。神戸楽しいー」となり、気づけばスカイマークの神戸便を予約していた。
「これは。神戸空港ありだな」
初めて降り立った神戸空港は、なかなか感動ものでした。
・デザイン性の高さ
・眺望の良さ
・立地の良さ
・電源カフェの多さ
特に気に入った点は、この4点が挙げられます。
今回のブログは、元JTBのツアーコンダクター視点でフリーライターのmiya-nee(みやねえ)が、神戸空港の利用価値と利便性を熱く語っていくエッセイです。
目次はこちら
関西の大阪・京都へ行くなら、神戸空港を利用すべき理由
神戸市内に埋立地として作られたウォーターフロントの人工島、それがポートアイランドです。その先端の海上(地図)に、2006年2月16日に開港した3階建ての神戸空港があります。
空港ターミナル屋上の展望デッキからは飛行機の滑走路、反対側には神戸市内や六甲山を望み、海と市内の爽快な景色を眺望できます。賑やかな繁華街まで近い好立地の空港は、日本でもそうめったにないですよね。
神戸空港を見学して驚いたのは、この規模にして日本の大規模なハブ空港にも負けないくらいに設備が整った機能性とクオリティの高いデザインでした。
神戸空港を利用すべき理由をいくつか挙げてみます。
・大阪や京都へのアクセスが便利
・神戸市内で人気の観光地や繁華街が近い
・空港の展望デッキからの眺望良すぎた
・空港のデザイン性が高い
・必要な設備や施設が整った機能性
・電源カフェが多いこと
個人的な見解ですが、この規模でこれだけ設備が整った使い勝手と居心地の良さに期待以上の利便性を感じました。
1. 神戸空港の就航便について(2018年4月現在)
ANAとスカイマークが乗り入れし、JAL便は就航していない。LCCは、九州・沖縄発着のSolaseed Air(ソラシドエア)と北海道発着のAIR DO(エア・ドゥ)のみ。先日搭乗したスカイマークは、平日でもほぼ満席状態だったため、大阪に訪れるビジネスマンが利用しているのだと推測できます。
路線は、北海道の新千歳空港、東北の仙台空港、東京の羽田空港、関東の茨城空港、九州の長崎空港と鹿児島空港、そして沖縄の那覇空港です。
2. ユーザー目線の機能性とユニバーサルデザイン
国や文化、性別、年齢を問わず、安全で快適に利用できるよう伝わりやすいサイン表示や機能性を考えて整備された神戸空港。
導線を横断歩道のような白の破線で表示し、非言語ツールとして活躍するシンプル is ベストな画期的なグラフィック「ピクトグラム」を活用したわかりやすい表示で、世界各国の観光客にも伝わりやすいユニバーサルデザインを採用している。
1階にペット預かり所を設け、各階に多機能トイレを設置。バリアフリーに関しても、足元の点字ブロックや一部に点字サインを設け、全ての階段に高さの違う2段の手すりを設置している。機能性までユニバーサルな視点で設計されているのだ。
神戸空港のグルメやお土産、各フロアーを紹介しよう
3階建ての神戸空港は、1階が到着ロビー、2階が出発ロビー、3階がレストラン街で、屋上が展望デッキになっている。2階から3階まで吹き抜けの高い天井は国際線のような独特な開放感を思わせる。時間があれば、展望デッキからの海と神戸市内の眺望が最高なので、ぜひ見学してきてほしい。
神戸や関西のグルメポイントを押さえた3階のレストラン街、お土産屋のテナントが2階に並んでいる。そして、広すぎずに動きやすい神戸空港の規模感が心地いいのだ。
交通機関への連絡通路
すでに前述しているが、おさらいとして再度確認しておこう。
●1階:バスのりば、ベイシャトルのりば行き無料送迎バス、レンタカー受付、駐車場
●2階:ポートライナーの連絡口
1階「到着ロビー」で神戸マップを入手しよう
1階の到着ロビーに総合案内所とレンタカーの受付カウンターがある。総合案内所で「神戸空港ガイドマップ(時刻表マップ)」を、その付近の棚に「神戸観光マップ」が置いてあるので入手しよう。
無料配布の観光マップが守備範囲広く、神戸市内から有馬温泉や淡路島まで兵庫県全体の観光マップが置かれ、神戸ビーフの高級そうなパンフレットがおいしそう。
ひと通りマップをゲットしてみると、その数は20種類以上。せっせと棚から1枚ずつマップを取る姿は、神戸マニアの収集家(または旅行マニアのおばちゃん)みたいに見えただろう。
今回大活躍したのが、神戸市内を網羅した「神戸観光ガイドマップ」で大まかな土地勘を掴むのに役立つ。
●北野観光ガイドマップ(異人館めぐり)
●六甲山有馬温泉
●灘の酒造めぐり
●有馬温泉
これらのマップを見てると不思議と行きたくなってくる。同じマップをネットに掲載している(マップを確認)のでスマホでも確認できる。
また、1階の端に完全予約制のペット預かり所「ドギーパレス神戸空港店」がある。
[ドギーパレス]
●営業時間:10:00~19:00
●電話番号:078-341-1135
2階「出発ロビー」で神戸名物のお土産を購入しよう
2階出発ロビーは、各社航空会社のカウンターがフロアーに点在し、3階まで吹き抜けの高い天井といい、成田空港の国際線ターミナルような開放感がみなぎっている。
神戸土産の洋菓子店「コンディトライ神戸」と「神戸六甲牧場」のテナントが並び、まとめ買いなら神戸空港直営のお土産ショップ「MARINEAIR MART I」が良さそう。
1. 「コンディトライ神戸」
レアチーズクリームのロールケーキ「神戸白いチーズロール」を筆頭に、2層のチーズケーキ「神戸バニラフロマージュ」や本格的なニューヨークチーズケーキ「神戸クリームチーズケーキ」がショーケースに並び、賞味期限があるので購入前に確認しよう。
フレンチトースト味のクッキーにメープル風味のホワイトチョコレートを挟んだ「神戸三宮フレンチトーストラングドシャ」なら、オフィスで配るお土産にもほど良く、焼き菓子なので日持ちする。
●営業時間:6:30~20:45
●電話番号:078-303-6141
2. 「神戸六甲牧場」
「スペシャルミルクソフトクリーム」やグリーンの「ピスタチオ プレミアム」を食べられ、お土産として長方形の「ホワイトチョコチーズケーキ」などを販売。
●営業時間:6:30~20:45
●電話番号:078-302-0808
3. 神戸空港直営のお土産ショップ「MARINEAIR MART I」
神戸のブランドを中心に、スイーツやお土産を取り揃えているショップ。神戸フランツの「神戸魔法の壷プリン」や甘煮の栗を入れたチョコレートケーキや抹茶ケーキで知られるケーニヒスクローネ「はちみつアルテナ」など、神戸銘菓を取り揃えている。商品を購入すると各ショップの袋をもらえるのが嬉しい。
●営業時間:6:15~20:45
●電話番号:078-303-6930
3階「レストラン街」の神戸名物やグルメ店を紹介
讃岐うどんなので本社が香川県なのかと調べてみたら、東京に本社を持つ自家製麺讃岐うどん「たもん庵」。東京、静岡、関西に支店があり、讃岐うどんをセルフスタイルで提供している。
●営業時間:6:30~21:00(L.O.20:30)
●電話番号:0120-070-140
大阪たこ焼きが食べられる店「たこぼん」では、日本そばと天ぷら、丼物の食事も提供している。「たこ焼きビールセット(970円税込み)」が、通常価格より80円お得らしい。関西に来たけれど、たこ焼きを食べそびれた人や和食が食べたい人向きで、窓際席なら滑走路を望める。
●営業時間:10:00~21:00(L.O.20:20)
●電話番号:078-306-2037
60年以上の歴史を持つ「牛すじ壱成」が特に気になった。入口に掲げたメニューを見ると、牛すじ料理がずらり。中でも「石焼牛すじ」や「牛すじどて焼き定食」が人気のようで「牛すじコロッケ」もある。定番のお好み焼きや焼きそばに加え、牛すじ料理の生ビールセットも気になるところだ。
●営業時間:10:00~21:00
●電話番号:078-302-0565
3階「電源を利用できるカフェ」が便利すぎる
自由に使えるイートインスペースからも滑走路を眺められる。電源を利用できるかはチェック漏れしたのだが、快適に利用できるフリースペースだ。
電源利用は2テーブル限定!滑走路を眺める「神戸洋食キッチン」
ロイヤルグループのレストラン「神戸洋食キッチン」は、店名から想像できる通り、洋食メニューがオンパレード。店がおすすめする洋食は、ビーフカツレツセットと書いてある。
2018年6月30日まで、スカイマークがロイヤルグループとコラボして、スカイマーク空港グルメキャンペーンを開催中。対象店舗でスカイマーク便の搭乗券を注文時に提示すると、10%割引になるらしい。なんと、那覇空港の「ロイヤルベーカリーショップ」も割引対象だったのか!?(よく利用する)
2テーブルだけ、店内で電源を利用できる。窓際席ではないため、残念ながら滑走路を眺めながら電源利用はできないが、ボリューミューな洋食を食べながらゆっくりできるレストランだ。
●営業時間:6:15~21:00(L.O.20:30、食事の注文20:15まで)
●電話番号:078-303-3350
「上島珈琲」がUCCだって知ってた!?使い勝手のいい電源カフェ
兵庫県西宮市に本店を持つ、UCCでお馴染みの「上島珈琲店」が、神戸空港の優秀な電源カフェとして重宝されている。ゆったりできるソファー席、中央のコンセントが利用できる席、壁際の2〜4名掛けのテーブル席がある。
電源を利用できる席は、中央の大きなテーブルと壁際の2名×4テーブル。中央の席ならコンセントはテーブル上に、壁際席なら足元にコンセントが設置されている。
コーヒーとともにサンド系の食事とスイーツを味わってみよう。
●営業時間:6:30~21:00
●電話番号:078-306-3977
2階の搭乗待合室にも電源カフェ「黒レンガ倉庫CAFE」
電源カフェの「黒レンガ倉庫CAFE」は、神戸空港の出発便を利用する人しか入店できない。カフェの場所が、搭乗待合室の中にあるからだ。
神戸名物フレンチトーストは、1枚385円です。「生の珈琲」というブランドのホットコーヒー(430円〜)と一緒に注文するのが、定番のようですね。電源を利用できるのは、壁側のカウンター席のみ、1席につき1コンセントです。
神戸空港到着便のみを利用した場合、機内から降りて到着ロビーに向かう導線の途中、遠目に一瞬だけカフェの入口を確認できるけれど、ご利用できません。
●営業時間:6:30〜19:30
●電話番号:078-303-8878
4階「展望デッキ」にお寿司屋を発見!贅沢な海と神戸市内の眺望
3階から階段を利用して屋上の展望デッキへ。
ユニバーサルデザインのバリアフリー対策として、階段に2段の手すりが設置されている。
展望デッキといえば、空港の滑走路が見学できる場所。それ以外あまり期待せずに屋上まで上がっていった。
この景色に、うわあーと心の中で歓声を上げた。快晴の空の下、緑豊かな屋上にガーデンチェアが映える。そして、目の前の景色は空港の滑走路だ。
「最高に爽快な展望デッキだな」
早めに神戸空港に到着して展望デッキで読書したら優雅だろうな。そんなことを思ったのだが、うっかり時間を忘れて飛行機に乗り遅れる危険性がありそうで、オススメなのかは神のみぞ知る。
滑走路を眺めていたら反対側の景色が目に飛び込んできた。
よく見るとそこには、
海と神戸市内の風景が広がっていた。
展望デッキにもレストランがある? 看板を見ると、お寿司屋じゃないか。
神戸市内と海を展望しながら食べる神戸のお寿司は、格別なのだろうな。
今回は時間がないけど。
[明石浦正鮨]
●営業時間:11:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~22:00(L.O.21:00)
●定休日:火曜日
●電話番号:078-303-3545
大阪や京都に行くなら、神戸空港を利用すべき理由。
・大阪や京都へのアクセスが便利
・神戸市内で人気の観光地や繁華街が近い
・空港の展望デッキからの眺望良すぎた
・空港のデザイン性が高い
・必要な設備や施設が整った機能性
・電源カフェが多いこと
それに加えて・・・
「展望デッキで至福のお寿司タイムができる」
神戸空港からのアクセスについて、この記事で紹介してます。
沖縄在住フリーライター・みやねえ( @miya_nee )でした。地方のライターさん、編集者さんとも繋がりたいのでよかったらTwitterをフォローいただき、リプライくださ〜い。それでは、また!!