「ああ、海を眺めながら仕事がしたい…」
そう思いたち、沖縄在住者がパソコン持参で海カフェに行ってみる。海の景色は美しく、ランチはおいしい。わあ、もっと眺めていたいな……ってもう全然仕事になりません。そう意外とですね。リゾート満喫しながら仕事はできない。それが実体験からの感想です。
でも、しかし、リゾートと仕事を両立できたら最高ですね。リゾート感と仕事を切り離すか、メリハリをつけて思考を切り替えるか。ああ、我ながら平和な悩みだなと思います。
多様な働き方が可視化され、2020年のコロナ禍では「テレワーク」が注目されました。観光立県の沖縄では、リゾート地の特性を生かした「ワーケーション」なるキーワードが飛び交い、旅行会社やリゾートホテルのプランが続々と登場しています。
テレワークにしろ、ワーケーションにしろ、快適な作業スペースがあってこそ。
沖縄にも増えつつあるのが、「コワーキングスペース」です。自由が効く働き方やフリーランスに向けて場を提供し、長時間の滞在が可能なことと、設備や作業環境が整っていることがメリットです。地域のリソースを活用してイベントを開催したり、人が集う場づくりであったり、地方のカルチャーを発信する空間でもあります。
沖縄を拠点に活動するライター・編集者みやねえ( @miya_nee )です。2019年9月、沖縄のライター・編集者チーム「OKINAWA GRIT(略して、オキグリ)」を立ち上げました。沖縄では、ワーケーションを促進させる動きが活発化して、関連施設が一気に増え始めました。もし可能ならば、沖縄県内のコワーキングスペースを2022年のうちに網羅したい。
実際に自分で足を運び、ここはいいな〜!と思えた、快適な沖縄のコワーキングスペースを厳選してまとめていきます。
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※一部、営業時間を変更している店舗があります。公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。
目次はこちら
1. ビジネスマンに適した沖縄タイムス本社ビル内、howlive タイムスビル店(那覇市)
那覇市内の久茂地交差点、国道58号線沿いに建つ「沖縄タイムスビル」内、2018年11月29日に開業した「howlive タイムスビル店」です。ビル1階のエントランスからエスカレーターを上がり、2階の入り口で受付を済ますと、打合せ可能なテーブル席、その先に静かなコワーキングスペースがあります。
館外に出れば、周辺に食事処が密集しており、ランチタイムの食事場所や夜の居酒屋が豊富です。沖縄都市モノレール「県庁前駅」から徒歩3分と立地がよく、沖縄県で唯一のデパート「りうぼう」や国際通りの入り口、沖縄県庁や那覇市役所も徒歩圏内です。
コーヒー、紅茶、お茶菓子はフリー。基本は月額会員制。1時間1,000円税別(1日最大3,000円税別)でドロップインも可能です。月額会員になると、入口付近のミーティングスペースも利用でき、非会員の方でも呼べるそうです。
「howlive タイムスビル店」の様子
1枚目の写真はイベント会場兼用スペース。ビジネスマンの利用が多く、日中はとにかく静かです。ハード面の設備が整っている印象が強く、とにかくカッコイイの一言。実際にパソコンを持ち込んで作業してみると、静かで快適な室内で集中して作業が捗ります。
利用料はやや高いけれど、その分、安心・安全が担保されてるイメージです。
コワーキングスペースの特徴まとめ
■ ハード面の設備が整っている
■ 那覇の官庁街から近く、食事処が密集している
■ ビジネスマンが多く、洗練されたスペース
■ 静かで居心地よく、快適に作業できる
■ ドロップインの場合、18時でクローズ
「howlive タイムスビル店」の設備
Wi-Fi | Free Wi-Fi |
電源 | 各席に設置 |
食事 | なし。周辺に食事処が密集している |
ドリンク | フリー(珈琲、紅茶など) |
利用料 | 1時間1,100円/1日最大3,300円 |
■ howlive タイムスビル店
那覇市久茂地2-2-2 タイムスビル 2F
098-894-8124
9:00〜18:00
休/土曜、日曜
P/なし
https://howlive.jp/naha_timesbuilding
2. 学生さんも大歓迎!プロトソリューションの第2ビル内、CODE BASE OKINAWA(宜野湾市大山)
2017年9月1日、誰でも無料で利用できるラボスペース「CODE BASE OKINAWA(コードベースおきなわ)」がオープンしました。
場所は、プロトソリューション第2ビルの2階です。そして、2019年にリニューアルしたCODE BASE OKINAWA。このオシャレな場所が、無料で利用できることに驚かされます。
利用する際は、CODE BASEの受付で簡単な入力(会社名と氏名)を行います。CODE BASEは、プロトさんの社屋にあるため、CODE BASEの室内から出る際は外部の人間だとわかるようにパスを身につけます。
3階の休憩室も利用可能。ドリンクの自動販売機を設置し、お弁当を持参すれば、ここで食べられます。ビルの隣にはコンビニがあり便利ですよ。プログラミング講座やイベントも開催し、CODE BASEのTwitter( @CODEBASE098 )をチェックしてみてください。
「CODE BASE OKINAWA」施設内の様子
ゆったり寛げるソファ席とテーブル席が並び、静かな室内はどの席も作業しやすい環境でした。ペットボトル以外のドリンクは、持ち込み禁止です。ご注意ください。
コワーキングスペースの特徴まとめ
■ 無料で利用できる
■ 静かで快適!作業や勉強に集中できる
■ プログラミング講座などのイベントを開催
■ ペットボトルのドリンク以外、飲食禁止
■ 朝10時からオープン
「CODE BASE OKINAWA」の設備
Wi-Fi | Free Wi-Fi |
電源 | 各テーブルに設置 |
食事 | 提供なし。軽食の持ち込み可能 |
ドリンク | ペットボトル以外、持ち込み不可。 |
利用料 | 無料 |
■ CODE BASE OKINAWA(コードベースおきなわ)
宜野湾市大山7-10-14 プロト宜野湾 第2ビル 2F(ファミマの隣)
080-7135-7579
10:00~20:00
休/土曜、日曜(イベント開催時を除く)
P/あり
http://www.protosolution.co.jp/codebase/
3. 商店街の一角、沖縄市の創業支援拠点「Startup Lab Lagoon」(沖縄市中央)
沖縄市の創業支援拠点「Startup Lab Lagoon(スタートアップラボラグーン)」は、アーケードの商店街・一番街にあります。3つの軸を柱にして、創業相談ワンストップ窓口、プログラミングスクールの運営、先端モノづくり人材育成「KOZA MAKERS」を展開し、1階がコーワキングスペースです。
ここは、飲食持ち込み可能。100円のセルフコーヒーありき、飲み物は外の自販機へ。徒歩5分強でコンビニ2軒、周辺のグルメ店やパークアーベニューでランチするのも良さそう。
「Startup Lab Lagoon」施設内の様子
限りなく電源が多い印象。コンセントが届かない席では延長コードの貸出がありました。IT関連やビジネス向けの書籍が本棚に並び、読書を目当てに行くのも良さそうです。
2階は、有料のシェアオフィス「Azure Okinawa Base」です。公式サイトに1日ドロップインも可能と記載があり、気になる方は、スタッフに確認してみてください。
コワーキングスペースの特徴まとめ
■ 2時間なら500円で利用できる
■ 人が集う賑やかな日は、活気を感じる
■ プログラミング講座などのイベントを開催
■ 館内に飲食の持ち込み可能
■ 朝9時からオープン
「Startup Lab Lagoon」の設備
Wi-Fi | 沖縄市のFree Wi-Fi |
電源 | 多数あり |
食事 | 提供なし、飲食持ち込み自由 |
ドリンク | コーヒー100円(セルフ) |
利用料 | 1日1,500円、2時間500円 |
■ Startup Lab Lagoon(スタートアップラボラグーン)
沖縄市中央1-7-8
080-4651-6900
9:00〜20:00
休/土曜、日曜、祝日
P/なし(無料の沖縄市中央公共駐車場あり/徒歩10分)
https://lagoon-koza.org/
4. 大型ショッピングモール内、howliveイオンモール沖縄ライカム店(北中城村)
沖縄県内最大級のショッピングモール「イオンモール沖縄ライカム」の5階、Howliveのコワーキングスペース「howlive イオンモール沖縄ライカム店」があります。基本は月額会員向け。1日ドロップイン3,000円税別、JALカード払いで1日2,000円税別の期間限定キャンペーン中です。
飲食持ち込み自由(専用スペース)なのと、ICE & HOTのコーヒー飲み放題。水とプチお菓子のサービスあり。冷蔵庫やキッチンも自由に使えて自炊ができるそう。2階のイオン食品館で食材を購入して……ワーケーションできますね。
車で行くなら、立体駐車場を5階まで上がると、さほど歩かず近いです。食事場所に困らない、帰りに映画を観てから帰宅する。多様性に飛んだ選択肢があり、沖縄県内の施設と比較しても環境が整ったコワーキングスペースだと思います。
「howliveイオンモール沖縄ライカム店」の様子
利用者が大勢いたため、写真が、写真が、撮れませんでした(次回チャレンジ)。ワンフロアのコワーキングスペースには、飲食や雑談 and 打合せできるブース、静かに作業するサイレントブースがあり、Web会議用ボックスや打合せ会議室も無料予約制で利用できます。
コワーキングスペースの特徴まとめ
■ 飲食持ち込み可能(おしゃべりスペース)
■ Web会議用ボックスあり
■ 温冷コーヒーとウォーター飲み放題
■ 店舗多くて食事場所に困らない
■ 映画鑑賞、買い物して帰宅できる最高の環境
「howliveイオンモール沖縄ライカム店」の設備
Wi-Fi | Free Wi-Fi |
電源 | ほぼ全席あり |
食事 | イオンモール館内に食事処が多数あり |
ドリンク | コーヒー、紅茶、ウォーター無料 |
利用料 | ドロップイン:1時間1,100円/1日3,300円 |
■ howlive イオンモール沖縄ライカム店
北中城村字ライカム1番地 イオンモール沖縄ライカム5F
098-989-0875
9:00〜20:00
休/イオンモール沖縄ライカムの休館日に準じる
P/あり(イオンモール5階の駐車場が近い)
https://howlive.jp/share-office/aeon_rycom
5. 無料で利用できる!ホテルゆがふいんおきなわ内、コワーキングラウンジ「ハナウール」(名護市)
沖縄自動車道の終点、許田ICから車で10分。沖縄本島北部の名護市に位置する「ホテルゆがふいんおきなわ」の1階、2019年11月2日にオープンしたコワーキングラウンジ「ハナウール」です。
ホテルのフロントで受付を済ませたら、自由に無料で利用できます。左側に広いスペース、フロント近くに24時間使えるカウンター席が用意されています。
「ハナウール」施設内の様子
個室のミーティングスペース(2時間)までもが無料。なんという太っ腹だ……。有料の自動販売機とコピー機が置かれ、ソファ席と長テーブルが並んでいます。
コンセントは、あちこちから引っ張れる印象。わりと多かったですよ。
コワーキングスペースの特徴まとめ
■ 無料で利用できる
■ ホテルの1階ロビーにあり、わりと静か
■ ホテルの駐車場を利用可能
■ 席タイプを使い分けると便利そう
■ コンセントが多く、ゆるりと作業できる
「ハナウール」の設備
Wi-Fi | Free Wi-Fi |
電源 | 多い |
食事 | 提供なし。持ち込み不可 |
ドリンク | なし(自販機:有料) |
利用料 | 無料 |
■ コワーキングラウンジ「ハナウール」
名護市宮里453-1 ホテルゆがふいんおきなわ1F
0980-53-0031
8:00~18:00
休/なし
P/あり(無料)
https://www.yugaf.com/topics/detail.php?id=124
沖縄のコワーキングスペースは、さらに今後も増えるでしょうから、定期的にスポットを追加していきますね。沖縄を拠点に活動する、二拠点生活ライター・編集者みやねえ( @miya_nee )でした。それでは、また!!
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