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沖縄で唯一の電車!沖縄都市モノレール「ゆいレール」に乗っておもしろ各駅停車の旅【特別編】

 2023-01-26
沖縄で唯一の電車!沖縄都市モノレール「ゆいレール」に乗っておもしろ各駅停車の旅【特別編】

3部作がやっと終盤に差しかかり、終わりが見えてホッとしているライター みやねえです。

ゆいレールの旅も残すところあと3駅。今回の沖縄都市モノレールの旅は、私自身も知らなかったことが多く、ある意味で有意義な時間であり、知識の肥やしとなりました。那覇の街もゆいレールも掘り下げてみると面白いですね。この特別編は前編、後編の続きです。ぜひ【前編】と【後編】からご覧ください。

※掲載許可をいただき、過去に制作した記事を掲載しています

特別編スタート!市立病院前駅~首里駅の各駅停車の旅

なんとか順調に散策が進んでおり、特別編では首里の城下町にふさわしい史跡・旧跡探訪を中心にお届けします。オススメしたいコースを盛り込んで、最後の特別編スタートです。

13. 那覇市の総合病院が目の前「市立病院前駅」

ゆいレールの支柱が一番高い場所が、この市立病院前駅付近。そして駅前には那覇市立病院しかない? そう思い込んでいたところ、観光名所につながりそうな公園を発見! その名は末吉公園です。気になったので公園を散策してみます。駅から急坂を上るため、少し息切れ状態です。

ところがビックリ仰天!末吉公園がすごかった

駅から徒歩4分41秒で末吉公園の入り口に到着。

高台にあり、とても見晴らしがよく、2月は桜観賞、6月はホタル観賞ができます。散歩する人々がいたり、週末は家族連れが遊びに来たりする「広い公園」最初はそう思っていました。

大通りから公園の敷地内へ入ると広場があり、那覇市内を展望。広場のあちこちに不思議なオブジェを見かけます。

その後、公園敷地内の右側を奥へ奥へと入って行きました。(MAPの3)

そこには、ジャングルか! と思うほど木が生い茂っています。大きなクワズイモがジャングル化に貢献している。

しかし、遊歩道はきれいに整備されて、どの道も問題なく歩けると思います。

至るところに別れ道があり「この道はどこに続いてるんだろう?」と思える怪しい道まで現れます。

しかし、進んでみると意外や意外。別の公園出入り口にたどり着いたり、結構歩けてしまうんです。そして、さらに奥へ奥へと進んでいくと、史跡を発見しました。

赤い朱塗りの「末吉宮」と大きな亀甲墓の「宜野湾御殿の墓」。周囲の雰囲気といい、かなり見応えがあります。ただし、史跡までの道のりは結構険しいので心してください。史跡への近道は公園敷地内の左側を奥へと入っていくのがオススメ。

ジャングルだわ、史跡があるわ。ビックリ仰天… 散策してみるものですね。

そして最後に、公園の奥を歩く際の注意事項が2つ。

薄暗い日には歩かないでください。そして一人で散策するのはちょっと寂しい。薄暗い日でも、一人でも、散策できるんですが、わりとチャレンジャーな気がします。それはなぜかって? 風の音がヒューなんて聞こえると、背筋がゾク! 御嶽などの聖地があるので雰囲気全開なのです。

14. 首里の城下町だけに史跡が多い「儀保駅」

住宅街に多くの史跡が存在する首里城下町の儀保駅周辺。各史跡・旧跡には説明書きの看板があり、住宅街のあちこちには花やフルーツの説明看板もありました。

城下町ならではの旧跡探訪してみよう!

宿道入口の儀保交差点(徒歩:1分29秒)
現在は宿道の雰囲気が全くない、なさすぎる。

宝口樋川の場所を示す石の標識(徒歩:2分27秒)
ここから入ると宝口樋川はすぐそこ!一歩細道へ入るとガラリと雰囲気が変わります。これぞまさに城下町です。

紙漉所跡(カミスキジョアト)と儀保ガー跡(徒歩:2分36秒)
昭和初期まであった紙漉所の跡地。儀保ガーの「ガー」とは実は井戸のこと。

ハベル橋(徒歩:2分37秒)
真嘉比川の上に架かる橋。小さな橋だがレトロな雰囲気を持ちます。

紙漉所跡から奥へ進むとなんとも怪しげな道。ここで小さな虫の集団に絡まれます。

宝口樋川(タカラグチフィージャー)
相方積みの石垣で、昭和初期に作られた樋川。かつては儀保川樋川(ジブガーフィージャー)と呼ばれ横には涼しげな滝が流れます。すぐそばは住宅街なのに一瞬で山中に入ったような別世界。夏場は虫の集団に注意!そして水質は悪いです。

加良川(カラガー)
大きなガジュマルに囲まれた玉城朝薫生が産湯をつかったと言われる井戸。なかなか雰囲気あります。

玉城朝薫生家跡
玉城朝薫生(たまぐすくちょうくん)とは沖縄の伝統芸能「組踊」の創始者。

ここへ行くまでに道に迷って迷って… 同じ場所をくるくる歩いてしまった。ここから徒歩時間の掲載を割愛します。

松山御殿跡(マツヤマウドゥンアト)
琉球王国最後の国王尚泰の四男尚順の屋敷跡。以前は敷地の一部にイタリアンレストランのLa fonte(ラフォンテ)が建ち、ピザがおいしいこと! 土日のランチビュッフェはなんと赤白ワインが飲み放題でした。※閉店しました

尚家の敷地内にある佐司笠樋川(サシカサフィージャー)の入り口。

「拝みをする方へ ご自由にお入りください」との看板。入り口はワイヤが巻かれているので取り外して中へ。敷地内には休憩所があり、大きなガジュマルといい、入り口付近から雰囲気全開です。

佐司笠樋川(サシカサフィージャー)
道入り口の看板には「指司笠樋川」とあります。第二尚氏の第三代国王尚真王の長女・佐司笠按司加那志が掘り当てたといわれる樋川で、階段下に厳かな雰囲気で現れます。

世果報御井小(ユガフウウカグワー)
佐司笠樋川と同じ敷地内にある。「王朝時代より炊事、洗濯など生活用水として使われた泉」と看板にありました。途中石のトンネルを潜るのですが、ここで空気が一変したような。急にひんやりしたような。ちょっと背筋がゾクッとします。

2010年に那覇市の都市景観賞を受けた「玉那覇味噌醤油工場」の石垣。古い建物と石垣の苔がレトロな昭和時代を醸し出します。ここはですね、かなり必見です。見た瞬間なんとも感動的でしたから。

仲田殿内跡
琉球王国時代の士族、仲田家の屋敷跡。現在は玉那覇味噌醤油工場があります。創業が安政年間という老舗で手作り無添加の味噌と醤油を販売しています。

安谷川(アダニガー)
相方積みの石垣に囲まれ、1mほど掘り下げられた、地域住民が利用した共同井戸。15世紀中ごろの古謡に歌われていた古い史跡。石垣の苔と無造作に伸びた草木が古い歴史を象徴してるかのよう。

安谷川御嶽(アダニガーウタキ)
朱塗りの格子と宝珠が乗った石造りのアーチ門が特徴の御嶽。宿道沿いにあるので目立ちます。

ピンクダチュラの花。散策中至るところで目にした花やフルーツの案内板。ヒラミレモン、シークワーサー、バナナなど南国の沖縄らしい独特な果物や植物を育てている各住宅で紹介されている。

宿道には琉球菓子元祖 本家「新垣菓子店」もあった。

宜湾朝保(ぎわんちょうほ)生家跡
ここは看板だけ。「琉球処分直前の三官司で和歌人としても著名」とある。途中にあった羽地朝秀(はねじちょうしゅう)生家跡も看板のみ。

パン食べ放題のランチとモーニング「金城ベーカリー」(徒歩:1分47秒)
儀保駅周辺グルメといえば、老舗の金城ベーカリーでしょう。朝8時から10時はモーニング料金、10時以降はランチ料金にて「パンの食べ放題+ドリンク飲み放題」を実施中。料金が少しアップする分、10時以降はやや高価なパンも並ぶそう。

制限時間は60分間。
無言で… お淑やかにパンを頬張ってみてください。

 

儀保駅周辺は城下町の名残が残る坂と細道の町。

初めて散策してみると、沖縄ならではの旧跡・史跡の数々が、隠れ家的で渋い観光名所かもしれません。道には迷ったものの約2時間で散策できました。天気のいい日に、散歩がてら散策してみてください。

15. 首里城公園の周辺は必見「首里駅」

やっと最後の駅です。疲れた、疲れたよ。早く家に帰りたい。

がしかし、最後にメイン料理が残っていたなんて。首里駅といえば、世界遺産で有名な首里城公園がある場所。最後の最後で手を抜くなんて、もったいなくてできません。最後の駅は、検証を兼ねて散策してきました。

首里城公園へ行くなら看板が目印!?

首里駅から首里城公園までの道のりを、果たして看板だけで行けるのか。それを検証してみたいと思います。

まず改札口の目の前に、最初の看板。左側の南口へ進むようにと矢印があります。

駅の階段を下りて、そのまま直進すると右側に再び看板。そのまま直進だよー!と矢印がありました。

大きな鳥掘交差点に差しかかると、またまた看板。よく見ると左上に「信号渡って突き当たり右へ直進」と書かれてます。

突き当たりを右に直進すると、すぐに看板。こちらもそのまま直進の矢印です。

途中、赤瓦屋根のローソンとファミリーマートが向かい合わせにあり、「龍潭通り」の看板を発見。龍潭通りを歩いていたんですね。そこを通過すると、左折の矢印。

当蔵交差点を左折します。交差点横の広場に不思議なオブジェ。一体これは何なのでしょうか。

沖縄県立芸術大学の入り口で、カラフルなシーサーときれいなステンドグラスを発見。

その先は車両通行止め。歩行者天国の歩き放題です。

でもなぜか歩道を歩いてしまう不思議。そして首里城が見えてきました。

左側に史跡の円覚寺跡。

円覚寺総門は閉まっていますが、門内の放生橋は見ることができます。

右側には天女橋と弁財天堂。

それを取り囲むように円鑑池。遊歩道は奥まで続き、龍潭池まで行くことができます。

高くそびえる石垣を横目に進んでいくと、最初に目にする門が久慶門です。看板には「この門からは入れません」と注意書き。そう、この門は出口なのでした。

入り口付近で目にするのが、世界遺産の御嶽・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)です。

園比屋武御嶽石門から右手には、有名な守礼門。

しかし、ここから見えるのは守礼門の後ろ姿です。記念写真は正面から撮りましょうね(上の看板の文字、向きを確認)。

左手に有料区域の受付へ進む歓会門(かんかいもん)が見えます。歓会門からさらに石垣の階段を上り、瑞泉門、漏刻門、広福門と通り抜け、有料施設の入り口が奉神門。そこが首里城の入り口です。(首里駅から奉神門まで、徒歩25分ほど)

首里城の入口までは上っておらず、写真がないため、掲載できません。その代わりに、那覇に2つしかない丸いポストをご紹介。首里城の駐車場「首里杜館(すいむいかん)」前にあります。


<検証の結果>
「首里城公園までは看板を目印にすれば行くことができる」

さすが国営ですね。安心して徒歩散策を楽しめますね。

沖縄都市モノレール「ゆいレール」の不思議

ゆいレールのレールは上りと下りで各1本ずつの合計2本。ですが1本のレールを単純にそのまま往復するのは不可能。想像してみてください。後続車両が来てるのに折り返しするのは不可能ですよね。そこで大きな分岐器が登場します。

簡単な構図です。この分岐器が上下に斜めに動くことで自由自在に車両をホームへ誘導し、発車時は下りレールへ誘導してくれます。

こんな感じで分岐点をゆいレールが入ってきます。これは分岐器が斜めになっている状態。そして分岐器が切り替わるこんな映像があるのでぜひご覧ください。

よくよく見るとなんだか面白いゆいレールの分岐器切り替え。これによって自由自在に車両方向を変えられるんですね。

沖縄都市モノレール「ゆいレール」から見た展望編
高い位置を走行するゆいレールは那覇市内だけでなく遠くに海を望むこともできます。そして時間帯によっては夕焼けや夜景も楽しめるそんな楽しい乗り物でした。

那覇空港駅を出発してすぐ沖縄都市モノレール株式会社の真横を通過します。ゆいレールの待機してる様はなかなかのわくわくもの。ちなみに動いている車内から景色を撮るのはなかなか難しいです。ぶれるぶれる、ピントがぶれる、手元がぶれる。

古島駅から市民病院前駅へ向かう途中、急に高台へと上っていくため視界が開け遠くに海が望める。これは夕暮れ時。雲がなければきれいな夕日が見られますよ。

市民病院前駅付近からの那覇新都心の夜景。そして儀保駅付近からは首里城のライトアップが見えます。(後編に写真あり)

まだまだあります!ゆいレールの不思議

駅ごとに違うデザインの装飾が施されています。改札口を入った壁にはアートガラス。改札口を入ってすぐ足元にはアートタイル。改札口前にあるシーサー。すべての駅ごとにデザインが違います。

そして各駅のメーンカラーが3駅ごとに変化してるのはご存じでしょうか。

1.那覇空港駅、2.赤嶺駅、3.小禄駅=青
4.奥武山公園駅、5.壺川駅、6.旭橋駅=緑
7.県庁前駅、8.美栄橋駅、9.牧志駅=黄色
10.安里駅、11.おもろまち駅、12.古島駅=オレンジ
13.市民病院前駅、14.儀保駅、15.首里駅=赤
ゆいレール 各駅の看板

よく見ると色は同じでも柄が違います。15駅分のデザインが存在するとはよくよく見ないと気づきません。じっくり見るととても面白いアートの世界。そんな視点も合わせて散策するとより面白楽しいゆいレールの旅ができそうですね。

最後に、多々反省が残る今回の旅。

計画性が無さが現れたのか。散策にも記事を書くにも、時間かかり過ぎ問題。

<今回の反省点をまとめてみた>

・お店がまだ開いてなかった件(再び来店)
・道に迷った件(時間のロス)
・iPhoneストップウオッチで時間を計ること自体が間違いであった件
・iPhoneの充電が切れ途中で充電休憩を余儀なくされた件
・突撃取材が無謀だった件
・写真の選択にエライ時間がかかった件(撮り過ぎた)
・iPhoneのキャプチャーが訳がわからなくなっていた件
・iPhoneストップウオッチ機能

キャプチャーを撮ったはいいが、カメラロールを見たら多数のストップウオッチ画像。何がなんだかわからない状態。これを整理するのに時間がかかるとは。思わぬ落とし穴です。次回からはきちんとメモしましょう。

散策した合計時間:25時間
● 撮影した写真枚数:2,542枚

膨大な時間と撮影枚数が物語る、今回の試練の旅。

反省点満載ですが、一つだけわかったことがあります。

決して、1日で15駅を周遊しようなど、考えないでください。観光どころか、疲れ過ぎて全く楽しめません。そして翌日は撃沈&筋肉痛! ご旅行は計画的に!!

沖縄都市モノレール「ゆいレール」に乗っておもしろ各駅停車の旅。前編、後編、特別編の3部作でお届けしました。沖縄に住んでいながら知らなかった場所や由来など、散策していて面白くてたまらなかったです。皆さんもそんな感覚でご覧いただけたなら幸いです。そして、突撃取材にも係らず多大なるご協力をいただきまして、大変感謝いたします。

次は、あなたの町にも突撃取材!!!(全く反省できてません)

<モノレールに関する情報提供元のご協力>沖縄都市モノレール株式会社

<メイン撮影・マップ制作>みやねえ( @miya_nee

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沖縄のライター・編集者チーム「OKINAWA GRIT(オキグリ)」では企業のインタビュー取材、PR記事、LP制作、広報支援+SNS運用などコンテンツ制作全般に対応。お気軽にご相談ください。

この記事を書いたライター

OKINAWA GRIT
2019年9月、沖縄のライター・編集者チーム「OKINAWA GRIT」立ち上げ。

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