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フリーライターとして働くための法則!スキルと実績と信頼を育てよう。原稿料の交渉術や見積りの考え方も解説

 2022-09-02
フリーライターとして働くための法則!スキルと実績と信頼を育てよう。原稿料の交渉術や見積りの考え方も解説

沖縄でWebライター育成講座を開催したり、沖縄と埼玉の二拠点で活動するライター・編集者 みやねえ( @miya_nee )です。沖縄のラジオ番組にて、フリーランスやフリーライターに関する質問に回答させてもらい、その内容をマガジンにまとめました。一部、補足を加えています。

※2018年に掲載した記事を新たに編集してお届けします。

フリーライターってどんな仕事!?全ての質問に答えます

フリーランスフリーライターに関する質問を受付して、ラジオの番組内で回答しました。このブログでは、補足を追記しています。

何でも答えましょう!とSNSで発信したため、初級編から応用編までさまざまな質問をいただきました。沖縄の学生さんやフリーライター未経験者の素朴な質問から、ライター経験者からのお悩み相談まで、ライターという職業に興味を持つ人や現在抱えている課題に対する質問が挙がりました。

フリーランスに関するFAQは、こちらのブログにまとめています。

「フリーライターの仕事の作り方や単価交渉のやり方」とは、いかなるものなのか。個人的な見解ではありますが、ラジオで語ってみました。

質問1.「誰でもライターになれるのか」

大学生Nくんからの質問です。

大学生Nくん
ライターって誰でもなれるのでしょうか。

誰でもライターになれるのか。

名刺にライターと肩書きを入れて、自らライターと名乗った日から「ライター」になれます。但し、実際に仕事が来た時に仕事をこなせるのか、きちんと稼いでいけるかはまた別問題です。

 

「ライターとは、文章で伝える人」ともいわれ、文章を書く仕事にはさまざまな職種が存在します。

小説家
脚本家
コラムニスト
エッセイスト
プロブロガー
新聞記者

思い出せないほどまだまだ続きます。

さらにライターをジャンル分けしたら
大変なことになりました。

コピーライター
ルポライター
セールスライター
広報PRライター
スピーチライター
翻訳ライター
ブックライター
シナリオライター
漫画ライター
テクニカルライター
スポーツライター
トラベルライター
グルメライター
ファッションライター
美容ライター
パチスロライター

ああ、お腹いっぱい。

 

世の中に需要のある趣味の数だけ、ジャンルが作られてる感覚。それだけライターの需要が高まっているのでしょうか。雑誌で執筆するライターやWebコンテンツに強いライターもいて、写真が撮れるフォトライターなんて肩書きもあります。

数年前には「読モライター」とも表現された顔出しで執筆するライターもいれば、ライター名や顔が一切表に出ない企業の裏側で基盤づくりをする「広報・PRライター」もおり、実績づくりと稼ぐことを目的にしたクラウドソーシングなど、仕事の案件規模やライティングのテーマ、そして稼ぎ方までさまざまです。

 

わかりづらいので「全員フリーライターでいいじゃんじゃない?」とも思いますが、自分の強みを一瞬で伝えるために「○○ライター」と名乗っている人がいるのです。

「雑誌で書いてます」
「Webで書いてます」
「○○メディアで書いてます」

これだけでは、何を書けるライターかが全く伝わってこない。

 

ひと言で表現するなら、自分はどんなライターで何を書けるのか。ここを事前に模索しておくと自己紹介の時に役立って、仕事の受注がしやすくなります。

つまり「肩書きは、自分で作れる」のです。(でも嘘はダメですよ…)

質問2.「フリーライターの仕事の作り方」

大学生Tくんからの質問です。

大学生Tくん
フリーライターはどうやって仕事を作るんですか。

これは、いろんな方法が考えられます。

私の場合、最初に「ライター募集」に応募したのをキッカケに、このメディアいいなと以前から思っていたWebメディアと雑誌に応募して、当時公開していた個人ブログのURLを実績替わりに伝えたのです。

最初は誰しも実績がありませんよね。

そこで提出できるのが自作した作品。ライターであれば個人ブログで代替できるのです。

 

東京のWebメディアで楽しく書きまくっていたら実績を見た企業から声がかかり、お仕事をいただけるようになりました。その後、フリーライターに転身して現在に至ります。

仕事の作り方をいくつか挙げてみましょう。

  1. ライター募集に応募する
  2. 横の繋がりから仕事をもらう
  3. クラウドソーシングで受注する
  4. 個人ブログやSNSで発信する
  5. 企業やメディアに営業をかける

大まかには上記の5つ。補足していきます。

 

 1. ライター募集に応募する

「ライター 募集」でネット検索すると、現在では多くのメディアがヒットします。

募集要項に「初心者大歓迎!」と書いてあるメディアは、原稿料が安い傾向にあります。しかし、最初は実績を作ることも大切。原稿料の金額以上に、受注する価値のあるライティングもあります。

 

生活費を別で確保し、無理のない範囲内で継続できる。好きなテーマで楽しく書ける。自分なりにいくつか条件を出して、該当するメディアに応募してみるのが良さそうです。

あら。これって副業でライターやるイメージですね。

一般的には、事実だけを淡々と書くのがライターの仕事ともいわれ、ブロガーは自分の個性を活かして主観で書く人が多いイメージです。事実だけを淡々と書くメディアだと、主観で文章化する人には不向き。逆に、個性的な記事を求めるメディアなら、主観で書けるブロガーや顔出しライターの需要が高まります。

 

私の場合、記事1本の最低単価を決めていて、書きたいテーマや挑戦しがいのあるライティングなら単価問わず受注することもあり、面白みを感じる、実績になる案件だと、即、ワンワン!と飛びつきます。

メディアの選択基準を見分けるのが最初は難しいと思います。「受注すべき、いいWebメディアの見分け方」的な話をブログで書いてみたいですね…

 

 2. 横の繋がりから仕事をもらう

横の繋がりから仕事をもらう人は、意外に多いです。

例えば、名刺にライターと肩書きを入れて、ライターです!と伝えて配りまくる。さらに、この分野が得意!こんなテーマの記事を書きたい!と言いまくってアピールすると、仕事の依頼が来ることもあります。

 

但し、お金をもらって仕事をするので、原稿料以上に価値のある記事を納品する必要があります。

「初稿に覚悟が宿っているか」

原稿料相当のレベルでも問題ないのですが、これにはひとつだけ私の持論があります。1本1本確実に執筆して、相手の期待値を越えていくと、ライターとしての信頼が積み上がり、次の仕事に繋がるからです。

 

原稿料が安いと期待値が低く、原稿料が高いと相手の期待値が上がります。最初は、自分のスキル上、無理のない案件にチャレンジしていくのが、心が折れないコツでしょうか。

自分には書けないテーマなら断る勇気が必要だし、時間があるなら一度はチャレンジしてみましょう。私ならギャラが良かったら一度はチャレンジするかもしれないし、不得意分野の依頼だとお断りしたこともありました。

 

予定していたライターが病気で倒れたとか、すぐに取材に入れる段取りが整っているなら、緊急案件の依頼もたまに受けます。でも、なぜ緊急事態が起きてるのか原因がわからない緊急要請は、過去の経験上、危険な空気を察知して逃げます。

に、逃げるのです!

緊急要請の場合は、実績のあるライターであれば割増料金を交渉しましょう。もちろん緊急事態に陥った原因にもよりますが、ここは「交渉するのが当たり前」だと思って大丈夫です。

その変わりに質のいい原稿を早急に納品することを条件として提示します。ここで話が噛み合わないようであれば、受注しないほうが懸命かもしれません。

 

 3. クラウドソーシングで受注する

クラウドソーシングのWebサービスといえば、有名なのが「ランサーズ」「クラウドワークス」です。ランサーズの立役者的な存在のWebライター吉見夏実さんが執筆した書籍がめちゃくちゃ参考になります。

書評を書いたので、詳しくはご覧ください。

1点だけお伝えしておくと、クラウドソーシングで見かける「記事1本、数百円」のような低単価の案件を受けるのは、やめましょう。すべて個人的な憶測ですが、原稿料が安いのは「編集が入らない。運営側の作業が雑、ライターの扱いも雑」そんなイメージが思い浮かぶからです。

【文字単価1円】のような低単価案件で募集をかける企業には、疑問と不安を感じてしまいます。

 

もともと予算がない、予算を作れないのは、本業で稼げていないのか。

「単価の低さ=相場を知らない」であれば、そもそもコンテンツ制作を熟知してるのか。安いと理解して募集をかけているなら、そもそもブラック企業ですよね……。また、低単価で募集をかけると企業価値が下がり、信用が目減りすると思うのです。

 

私は、クラウドソーシングで仕事を受注したことはありません。

ですが、予算をかけないのは単純に人件費を削るため。丁寧なコミュニケーションやスキルアップに繫がる質の高いフィードバックは、おそらく期待できません。新人ライターであろうが初心者ライターであろうが、単価の安すぎる案件は受注しない。そこだけはスキル云々関係なく「プライド」を持っていいと思います。

単価の安い仕事を受ける人がいなくなれば、必然的に単価を上げざるを得ないと個人的には思っていて、企業側にも複雑な事情があり難しいのは重々承知の上ですが、希望的観測でWeb業界全体の原稿料の底上げを願っています。

 

 4. 個人ブログやSNSで発信する

まずは、ブログをひたすら書き続けること。ライティングの受注に直結する自分の得意分野や専門的なテーマで書く。人柄が伝わるような日頃からの思いや考えを綴るコラムがあると、なおよしです。

 

例えば、ブログを通してこんな要素を伝えることができます。

ライティングのスキル
自分の得意分野
専門的な知識
思いや考えから人柄が伝わる
熱量の高さと継続力

ブログがメディア編集者の目に止まって「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえたら本望ですよね。ブランディングツールのひとつとしてブログを育て、ライティングの練習としてブログを書かない手はないでしょう。

無料ブログの「note」「はてなブログ」は、検索流入の入口が用意され、読者に読んでもらいやすく、簡単に始められます。コメントやSNSで感想をもらえるし、読者がいるとブログを継続する励みにもなりますよね。

 

🔳基礎編「noteの始め方と使い方」

🔳応用編「noteのメソッド」

SNSの発信は、「2. 横の繋がりから仕事をもらう」にも書いたように、とにかく言いまくるです。仕事に直結する専門性やスキル、日頃の活動や何に関心を持っているのか、自分の思いや考えを明確に伝えてライターやりたい願望を発信しておきましょう。

 

 5. 企業やメディアに営業をかける

1番勇気のいる行動です。一か八か戦法でメールを送ってみると予想外にも反応があります。

プロフィールをいかに簡潔に伝えるかがポイント。プロフィール用資料を作成したり、実績があるならポートフォリオを制作したり、企業やメディアに合わせてアピールポイントを一部変更します。また、企業やメディアのことを隈なく調べて、自分はここまで認識した上で連絡してるとラブコールするイメージで文章化してみましょう。

 

有限な時間で読んでもらうことを意識して、簡潔に自分の特徴と熱意を伝えるのです。

沖縄で活動していると、地域限定の需要もあるなと感じています。

また、子育て中のママライターや10代の視点で綴る学生ライターなど、居住地や年齢、生活環境がひとつの専門分野にもなり得るので、まずは、自分の強みを把握すること。そこから幅広い需要を獲得していきます。

質問3.「ライターの原稿料が発生する流れ」

大学生Tくんからの質問です。

大学生Tくん
ライターの仕事はどういった経路で原稿料が発生するのかを教えてください。

ライターの仕事は、クライアントやメディア、編集プロダクションと業務委託契約をして仕事を受注します。

原稿料は、【記事単価】1記事○円と【文字単価】1文字○円があります(雑誌はページ単価もあり)。大きなプロジェクトだと数本まとめて○円とか。ライティング以外にメンバーのアサインや編集業務など一連の作業が加わったトータル金額を提示された場合は、作業(タスク)ごとに単価を出して見積もり書を作成します。

 

最初に、原稿に関わる必要事項を確認しましょう。

記事の内容
公開までの流れ
納品本数や納品期限
ターゲット層への狙い
最終的な目的は何か
1記事の単価(税別か)
原稿料の支払い期日(大規模案件)

公開中のメディアなら、数記事チェックして特徴を掴み、判断が難しいものと公開までの流れを確認して、初めて原稿料の単価が妥当かを判断できます。

 

これが新規立ち上げメディアだと、必要な確認事項が大幅に増えます。

記事に関することだけでも、記事のテーマ、文体、文字数、カメラマンの有無、写真枚数、キャプションの有無、ターゲット層、記事構成のイメージ、入稿データ、公開までの流れ、納期を確認……。トップページの仮デザイン(ラフ)も確認しておくとメディア全体のイメージが掴め、記事の構成を固めやすくなります。

新規立ち上げメディアにジョインした経験が多いと、ディレクション視点でアドバイスをしたり、編集者さんと全体的な流れをゼロから相談したり、リリース前はとにかく決めることが多いんです。

 

「なぜ、ライターがアドバイスをできたのか」

これは、リリース前の準備段階からメインメンバーでジョインしたからです。企画含めて運営に入ったことやライターを統括する立ち位置で動いていたメディアもありました。その後、メディアの運営や段取りが落ち着いた頃、新規ライターの受け入れをしていった感じです。

初心者ライターさんや新人ライターさんなら、最初は公開中のメディアにチャレンジすることをオススメします。既に段取りが出来上がっているので編集者とのやり取りがスムーズなんですよね。新規立ち上げメディアはイレギュラーが多く、その結果、工数が自然と増えていく。しかし、ゼロから作り上げる面白さは、想像以上の感動がありますけれど……。

質問4.「どうやってWebで記事を発信しているのか」

大学生Tくんからの質問です。

大学生Tくん
どうやってWebで記事を発信しているのかを教えてください。

あらゆるSNSで発信しています。

Facebook、個人のFacebookページ、Twitterの本垢とサブ垢、LINEのタイムライン、関係者のLINEグループ、LINE@、Instagram、インスタのストーリーなどなど。関係者のタグ付けはもちろん、Twitterなら数度ツイートしてエゴサですかさず、いいね+リツイートです。

記事公開後に関係者にメールしたり、ブログで記事後記を書いたり(今は書いてませんが)、まだまだ方法があるはず。いい方法があったらぜひ教えてください……。

質問.5「営業の仕方や見積もりの出し方」

ライターSさんからの質問です。

ライターSさん
営業のやり方、見積もりの出し方が未だに慣れません。どうしてますか。

自分のやりたい仕事があるなら、SNSやブログで定期的に発信すること。

ブログ経由で仕事の依頼が来るパターンもあり、ブログを営業ツールに使ってみてください。このメディアで書きたいと思ったら積極的に企画を持ちかけ、自分の中で需要のある人たちと繋がれると、将来的に仕事の視野が拡がります。

 

見積もりで重要になるのが、自分の力量と単価を把握すること。

入稿するまでの作業にどれだけ時間が必要か。タスクを洗い出してから各作業時間を見積もります。それを時給換算して単価を出す方法が、最初は最も簡単です。

 

例えば、観光系の取材(撮影あり)+執筆について、軽く工数を計算してみましょう。

【取材・撮影編】1,500文字を執筆する場合
30分:ネタだし+アポ入れ+下調べ
・60分:取材場所への移動時間(往復)
・60分:取材(インタビュー30分と撮影)
・30分:文字起こし
15分:写真選定+写真加工(10枚程度)
・90分:記事の構成を考えて、執筆する
30分:推敲+編集部へ入稿
15分:先方へ原稿確認+修正+再入稿

大まかな時間配分です。

 

丁寧に仕事をこなした場合、1本の記事を入稿するまでにザッと5.5時間かかる想定です。それ以外に、フィードバックや試食タイムなど、多少の誤差が生じます。

1本  5,500円なら、時給1,000円
1本11,000円なら、時給2,000円
1本16,500円なら、時給3,000円

つまり、撮影込の取材で「2,000〜3,000文字の執筆」ですと、文字起こし・執筆・遂行に倍の時間がかかり、軽くトータル8時間を超えてくると思います。新人さんでも最低1本5,000円(時給1,000円を目指すなら、1記事8,000円を目標にする)、経験者ならば、1本15,000円前後(時給約2,000円)が最低単価のラインかなあと算出できるわけです。

 

さらに続きがあり、これを月給換算してみましょう。

【週休2日の場合】
1日8時間×1,000円×20日=月160,000円
さすがに、これでは厳しいですよね。

1日16時間×1,000円×22日=月332,000円
働く時間を2倍にすれば、月給も倍。しかし、これでは心身ともに疲弊します。

 

【週休2日の場合】稼働20日間
時給2,000円だと、月320,000円
時給3,000円だと、月480,000円
時給4,000円だと、月640,000円
時給5,000円だと、月800,000円
時給6,000円だと、月960,000円

時給5,000円超えで、年収1,000万円クラスです。(あくまでも概算です)

 

1日8時間以上かけて仕事をこなすと、単純に時給が下がります。これを解消する方法は、効率アップを図るしかありません。無駄な作業をできるだけ省いて、スキマ時間を上手に活用し、デジタルスキルを磨いて、重要な作業に力と時間を注ぐことです。

しかし、新人のうちから作業に甲乙をつけ、効率アップだけを求めると、たぶんどこかでミスります。最初は時間をかけてひとつひとつ丁寧に対応していく。スキルと経験を積んでから、効率アップを図るのが得策です。そして、徐々に新しいステージへと踏み込んでいき、単価を上げていきます。

アポ入れやメール返信、取材の移動時間、数度に渡るフィードバックなど無意識に時間が使われていることを忘れずに。

 

事前にイレギュラーを想定して、原稿料に換算できると「自分の単価」を把握できます。特に新規立ち上げメディアの最初は、イレギュラーが付き物。イレギュラー対応の時間を必ず+αで確保して、単価を多めに見積もっておく必要があります。

例えば、まとめ記事の取材だと、単価計算が難しいところ。1スポットのボリューム(文字数、写真枚数、基本情報の項目)を考えて、スポット数×単価=記事1本分の原稿料。そんな自分なりの法則があって、ジャンルや取材の内容次第で単価計算が細かく枝分かれします。

 

グルメ系の雑誌ですと、スポットの基本情報項目が多いとか、キャッチコピー並みのタイトルを数カ所入れるなど、写真の掲載枚数に合わせてキャプションを入れてと、工数が大幅に変わります。工数を洗い出して、作業時間を計算して、トータル金額を見積もっています。

記事のジャンルごとに自分の単価を弾き出せると、価格交渉しやすくなりますよね。そのデータを一覧表にしておく。執筆の依頼が来たら、作業時間を見積もって一覧表と照らし合わせてみる。一度、ジャンルごとに「工数と時間」を割り出して、電卓を叩きまくって原稿料の内訳を細かく計算しておくことをオススメします。

 

なぜ価格交渉をするのかは、自分なりにいくつか理由があります。

最も大きな理由は、次世代ライターのために石杖を築きたいからです。ベテラン勢が先陣切らずに、誰が言えるのだろうか? 誰も言わないのなら、私が伝えてみようかな? 最初はそんな軽い気持ちで交渉しました。

その頃、まだライター歴2年。実績の浅い人間が、何も知らずに先陣切って交渉してしまったのです……

 

しかししかし、ライターの経験を積んだ編集者でもない限り、編集者がライターの仕事を把握しているはずもなく、1記事が完成するまでにどのような作業が必要で、どれだけ時間を要するのか。それを説明すると、驚かれたのです。

「そんなに作業があるの?」
「だから時間かかるんですね…」

なぜこの単価が妥当ではないのか。

説明して初めて理解する編集者もいて、相互の作業フローを理解した上で単価交渉するのは、先を見たらお互いのためになると気づきました。

 

単価が安いことによって、これでは生活できないとライター側がひとりで悩んだり、苦しむのは絶対にダメです。

場合によっては、「自ら声を上げることも大切だよ」と思っています。

質問6.「ライターとして勝つ方法とは!?」

大学生Tくんからの質問です。

大学生Tくん
勝つ=お金を稼げるイメージがあるんですが、勝つ法則ってあるのでしょうか。

勝つ法則がお金を稼ぐことであれば、「いい人といい仕事をする」こと。

「いい人」とは、優しい人の意味だけでなく、自分と似たような価値観を持ち、クオリティの高い仕事をしている人たちのこと。「いい仕事」とは、自分たちが楽しめる面白い仕事であったり、世の中に需要があって価値を生み出すことができる仕事のこと。

いい作品やいいサービスを作ることで人脈もお金も循環していくし、ユーザー側の気持ちが汲み取れる共感力や信頼を得られる人間力も大事だよなと感じています。その先で信頼が自分の実績となり、「いい仕事を運んでくれる」のだと思うのです。

 

「いい仕事」をすれば、さらに新しいステージに立つチャンスが増えて、追い風のように「いい仕事」の話が舞い込んで「いい仲間」と知り合える、いい循環が生まれます。

また、自分とは対極にいる人と一緒に仕事をすれば、違う価値観がぶつかり合って新しい仕組みが生まれたり、今まで出会うことのない分野の人たちと繋がったり、さらに面白いことができる気がしています。

 

ライターでいえば「いいメディアでいい編集者と仕事をする」こと。

「いいメディア」とは、ユーザーに役立つ情報を提供でき、世の中に価値を生み出すことができるメディアのこと。

「いい編集者」とは、ライターの意志を汲み取った上で記事の価値を高めて、読者に伝えることを妥協せずに修正を入れられて、諦めずに若手のライターを教育できる編集者……でしょうか。

 

と、個人的な見解で書いていますが、いいライティングができればライター自身のスキルアップや実績に繋がり、口コミから仕事の依頼が増えていくでしょう。

編集者との信頼関係を築いたメディアであれば、安心して若手のライターを紹介することもできます。また、編集者に対して高い信頼感があると、積極的に企画を挙げる熱意が生まれますよね。

「クオリティの担保と若手教育ができるチーム」

それが可能なチームと関わるのが、ライターとして勝つ法則かな、と現時点では思っています。

 

優秀な編集者やライターが若手を教育して、この輪がどんどん拡がれば、Webメディアの業界全体が活性化され、スキルや原稿料単価の底上げを狙えると本気で思っているので、少しずつ前進していきます。

自分の軸をどこに定めるのか、どこを妥協の境界線に置くかで、この先が大きく変わると思います。だから、「誰とやるのか。何をやるのか」の選択肢は、慎重に考えたいところ。誰とやるかが最も大事とか、いやいや、何をやるかが大事でしょ!といった論争にはあまり興味がないので、両方必要だよね〜!と個人的には言い切りたい。

スキルと実績と信頼を積み上げることが「フリーライターの勝つ法則」です。

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